幸野志有人

幸野志有人（こうの しゅうと）

幸野志有人は1993年5月4日、東京都江戸川区に誕生したサッカー選手で、主なポジションはミッドフィールダーです。幼少期からサッカーに情熱を注ぎ、わずか3歳でその道に足を踏み入れました。小学校卒業後、彼はJFAアカデミー福島に進学し、同アカデミーの初期生として素晴らしい成績を収めます。

来歴

幸野は、各年代の日本代表チームに選出されるほどの才能を持っていました。特に2009年のFIFA U-17ワールドカップでは、一年生として唯一のメンバーに選ばれ、国際舞台での経験を積みました。2010年、FC東京にプロ契約を果たし、彼はアカデミー出身者として初めてJリーガーとなりました。背番号28を受け継ぎ、前任者であるMF米本拓司を目標に掲げ、彼のキャリアが始まります。

彼のデビューは、2010年5月22日のナビスコカップ新潟戦のベンチ入りから始まり、11月17日の天皇杯で公式戦デビューを果たしました。その後、2011年には大分トリニータに期限付き移籍し、若干17歳での移籍はJリーグ史上最年少記録です。田坂和昭監督からは彼の技術とアグレッシブなプレースタイルを評価されました。

2012年、FC東京に戻り、J1リーグで初出場を果たします。また、FC町田ゼルビアに期限付き移籍し、そこでプロ入り後初得点を挙げるなど着実に成長を遂げました。この過程で、ポジションをボランチからFWにシフトさせ、攻撃面でも貢献しました。

2014年には再びFC東京に復帰し、ジェフユナイテッド市原・千葉へ移籍し、サイドハーフとしても活躍。彼の巧妙なパスは、攻撃のアクセントとなり、チームプレーの重要性を再認識させました。

2015年に再びFC東京へ戻り、2016年にはACLの全北戦で公式戦出場を果たしました。しかしその後、右膝の前十字靭帯を損傷し、契約が解除される事態になります。その後、市川SCに加入し、公式戦に復帰するも、2021年には南葛SCに移籍しドイツ・FCオーバーノイラントに加入することとなります。

エピソード

幸野は小さい頃からFC東京のファンで、地域のトップチームの練習を頻繁に観戦していました。その背後には、彼の父でありサッカーコンサルタントとして活躍する幸野健一の影響があります。彼の父は、息子に“シュート”という名をつけるほどの熱心なサッカーファンでもありました。

2020年には「CLUB SARCASM」というアパレルブランドを立ち上げ、サッカー界に留まらず新たな挑戦をしています。彼の幅広い活動と情熱は、その自身のブランドだけでなく、サッカー界全体にも良い影響を与えることでしょう。

所属クラブ

彼のサッカーキャリアは、フレンドリーSCから始まり、JFAアカデミー福島、FC東京、そして複数のクラブを複数回にわたって期限付き移籍するなど、多岐にわたります。最近では、FCオーバーノイラントに所属など、進化し続けています。幸野志有人のサッカー人生はここで完結するわけではなく、彼の今後の活躍に期待です。

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