幾米(ジミー)について
幾米(
英語名: Jimmy)は、
台湾の
宜蘭県から生まれた著名な
絵本作家及び
イラストレーターです。彼の作品は、欧米、日本、
大韓民国、及び
タイ王国を含む多くの国で翻訳され、その魅力は広がり続けています。彼の作品は映画や
テレビドラマとしても多く取り上げられ、多彩な表現が評価されています。海外では「ジミー・リャオ」という名義も広く使用されています。
経歴
幾米は
台北市立大直高級中学国中部及び
台北市立中正高級中学を卒業後、美術を専攻することを決意しました。その過程で、画家の呉炫三や李石樵から指導を受け、絵画技術を磨くことに努めました。しかし、初期のデッサンの成績は芳しくなく、広告会社にて長い間、イラストを手掛けていました。
彼の創作活動は1995年、
白血病を患ったことをきっかけに一時期停滞しましたが、療養を経て再びイラストレーションの世界に復帰しました。
1998年に発表したデビュー作『森林裡的秘密』『微笑的魚』が大ヒットし、彼の名声は急速に広まりました。その後、多くの作品が評価され、受賞歴も豊富にあります。
家庭生活
幾米は
淡江大学と
ニューヨーク市立大学ハンター校卒業の翻訳家、彭倩文との間に一女をもうけています。彼女は「
ハリー・ポッターシリーズ」の繁体中文版を手がけた経歴があり、二人は文芸の世界で互いに刺激し合う関係にあります。
受賞歴
幾米は
台湾国内外で数々の賞を受賞しています。彼の代表作『躲進世界的角落』や『星空』は金鼎奨を受賞し、他にも多くの民間のアワードや、国際的な賞にノミネートや受賞歴があります。彼の作品は一般書店や図書館でも高く評価され、数多くの読者に愛され続けています。
海外の評価
幾米は海外のイベントやフェスティバルにも招かれ、2019年のミュンヘン・コミックフェスティバルでは特別ゲストとして招待され、彼の作品の展覧会が開催されました。
絵本だけでなく、映像作品にも力を入れ、多くの短編映画やアニメも手掛けています。彼の作品は、国内外の映画祭でも取り上げられることが多く、評価を得ています。
結論
幾米は、
絵本作家としてだけでなく、
イラストレーター、映画の
脚本家としても多才な人物です。彼の作品は、シンプルな絵と深いメッセージを兼ね備えており、多くの人々の心に響くものであるため、今後もその活躍から目が離せません。