広域豊科葬祭センター

広域豊科葬祭センター：安曇野の公営火葬場

広域豊科葬祭センターは、長野県安曇野市豊科田沢に位置する、安曇野松筑広域環境施設組合が管理・運営する公営の火葬場です。安曇野市、松本市、筑北村、麻績村、生坂村、山形村の6市町村からなる組合が運営主体となっています。光城山と長峰山に挟まれた丘の中腹にあり、アクセスには800メートルにも及ぶ急な坂道を上る必要があり、冬期には積雪対策として除雪車が常駐しています。

アクセスと施設概要

センターへのアクセスは、公共交通機関ではJR篠ノ井線田沢駅からタクシーで約15分、またはアルピコ交通バス四賀線中谷バス停から徒歩約30分です。車の場合は、国道143号大口沢交差点から上田市方面へ約3kmの場所にあります。駐車場は乗用車46台(身障者用2台含む)とマイクロバス5台分を完備しています。

施設は、6基の火葬炉（動物用火葬炉1基を含む）を有し、告別室2室、収骨室2室、待合室5室（洋室2室、和室3室）と、利用者の利便性を考慮した設計となっています。霊柩車2台（日産エルグランド、トヨタエスティマハイブリッド）も常駐しており、組合構成市町村の住民は有料で利用できます。ただし、山間部という立地条件から、民間霊柩車の利用は事前に許可を得た業者に限られています。

安曇野市の火葬料無料化事業

安曇野市では、市内に住所を有する故人の火葬に関して、当センターでの火葬料を無料とする「火葬料無料化事業」を実施しています。これは、市民の経済的負担軽減に貢献する施策として大きな役割を果たしています。ただし、霊柩車の利用や待合室の使用など、その他のサービスは有料となります。

歴史

センターの歴史は古く、1978年に南安松筑広域環境施設組合が設立され、翌1979年4月6日に稼働を開始しました。その後、2001年2月16日には現在の施設が竣工し、第3セクター化されました。2005年10月1日には安曇野市が発足し、組合名称も安曇野松筑広域環境施設組合に変更されました。長年にわたり、地域住民の葬儀を支え続けている施設です。

休業日

センターは、年末年始の12月31日から1月3日まで休業となります。その他、管理者が必要と認めた日も休業となる場合があります。利用を予定する際には、事前にセンターへ確認することをお勧めします。

まとめ

広域豊科葬祭センターは、アクセスに多少不便な点はあるものの、充実した設備と安曇野市独自の火葬料無料化事業により、地域住民にとって重要な公共施設となっています。山間部にある静謐な環境は、故人を送る儀式にふさわしい雰囲気を提供していると言えるでしょう。利用を検討する際には、公式サイトや安曇野松筑広域環境施設組合への問い合わせが有効です。

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