広島大学ラグビー部

広島大学ラグビー部（ひろしまだいがくラグビーぶ）

広島大学ラグビー部（Hiroshima Univ Rugby Football Club）は、広島県東広島市にキャンパスを構える国立大学法人、広島大学の体育会に所属するラグビーユニオンチームです。地元では親しみを込めて「広大（ひろだい）」という略称で呼ばれています。チームは長い歴史を持ち、第二次世界大戦終結から間もない1949年に産声を上げました。以来、学生ラグビーの舞台で活動を続け、多くの学生が楕円球を追いかけてきました。

広大ラグビー部が主な活動の場としているのは、中国地区大学ラグビーリーグです。このリーグは、中国地方の大学ラグビーチームが集まり、毎年秋を中心にリーグ戦を行い、地区内の大学チームの中で最も強いチームを決定するものです。この地域リーグでのレギュラーシーズンを通じて、チームは個々の技術向上とチーム全体の戦術理解を深め、上位進出を目指しています。

チームの歴史において、最も輝かしい金字塔として特筆されるのは、全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会での成績です。この大会は、全国の各地域リーグで好成績を収めたチームが集結し、大学ラグビーの頂点を目指すもので、全国大学ラグビーフットボール選手権大会とは異なる位置づけですが、権威ある大会の一つです。広大ラグビー部は、これまでにこの全国大会に地区代表として実に19回も出場を果たしています。これは中国地区の大学チームとしては非常に優れた実績と言えるでしょう。そして、その出場の中でも最も記憶に残る快挙が、1971年度（昭和46年度）の大会での優勝です。この年、広大ラグビー部は並み居る全国の強豪を次々と打ち破り、見事に決勝を制して全国地区対抗大学ラグビーのチャンピオンとなりました。この優勝は、創部以来のチームの努力と情熱が実を結んだ瞬間であり、チームの歴史に燦然と輝く偉業として、現在もOBOGやチーム関係者によって誇りを持って語り継がれています。

チームは広島大学の東広島キャンパス内に活動の拠点を置いており、具体的には広島県東広島市鏡山1-3-2に所在地があります。大学内の施設を利用しながら、日々の練習やトレーニングに励んでいます。

広大ラグビー部は、広島大学の一部門として、学生スポーツを通じた教育的役割も担っています。ラグビーという競技を通じて、学生の心身の鍛錬、チームワークの大切さ、規律の遵守といった人間形成に不可欠な要素を培っています。また、所属する中国地区大学ラグビーリーグの一員として、地域のラグビー普及活動や活性化にも貢献しています。日本の大学ラグビー全体の中では、全国大学選手権で活躍するチームとは異なるカテゴリーですが、全国地区対抗大会での輝かしい優勝経験は、地域における大学ラグビーの可能性を示すものであり、多くの人々に夢と感動を与えてきました。

チームは、公式ウェブサイトやソーシャルメディアのアカウント（例えば、X、旧Twitter）などを通じて、外部への情報発信も積極的に行っています。最新のチーム状況、試合日程や結果、イベント情報などが共有され、OBOGや地域コミュニティ、ファンとの交流を深めています。

創部から70年以上の歴史を持つ広島大学ラグビー部は、過去の栄光を胸に、これからも中国地区大学ラグビーリーグでの優勝、そして再び全国地区対抗大会での上位進出を目指して活動を続けていきます。1971年度の優勝という偉大なレガシーを受け継ぎながら、新たな歴史を築き上げていくことが期待されるチームです。

関連項目

広島大学
中国地区大学ラグビーリーグ
全国大学ラグビーフットボール選手権大会
日本の大学ラグビーチーム

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