広島県道303号上筒賀筒賀停車場線

広島県道303号上筒賀筒賀停車場線について

広島県道303号上筒賀筒賀停車場線は、広島県山県郡安芸太田町に位置していた、かつて存在した一般県道です。この路線は、同町の大字上筒賀を起点とし、かつてJR西日本可部線が通っていた田之尻駅（2003年廃止）を結ぶ役割を担っていました。

概要

この県道は、地域住民の交通手段として重要な役割を果たしていましたが、2009年2月5日の広島県告示第119号をもって廃止されました。起点は国道186号との交差点で、終点は県道241号の起点でもある田之尻駅の廃線跡でした。

路線の全長は10.8km。県道としての歴史は、1969年5月30日に広島県道308号として認定されたことに始まります。その後、国鉄可部線の駅名変更に伴い、路線名も変更されるかと思われましたが、実際には変更されませんでした。1972年11月1日には県道番号の再編により、現在の303号線となりました。

1987年には国鉄の分割民営化により、可部線と田之尻駅はJR西日本の管轄となりました。しかし、2003年12月1日に可部線の一部区間が廃止されたことで、田之尻駅も廃駅となり、この県道の存在意義は薄れていきました。

2004年には、周辺の町村合併により、起終点の地名表記が変更。2008年12月2日には、地元紙で他の県道と共に再編されることが報じられ、2009年2月5日に正式に廃止となりました。

路線状況と再編

この道路は道幅が狭く、途中に高さ制限のある井仁トンネルが存在したため、地域内の短絡路としての利用は限られていました。廃止後、その跡地は広島県道303号上筒賀津浪線と広島県道304号中筒賀下線の一部として再編されました。

重複区間

この県道は、一部区間で広島県道241号筒賀停車場線と重複していました。具体的には、山県郡安芸太田町大字中筒賀の区間です。

道路施設

トンネル

井仁トンネル：全長182m、1959年竣工

地理

通過自治体

広島県山県郡安芸太田町

交差する道路

国道186号
広島県道241号筒賀停車場線

沿線施設

安芸太田町立安芸太田中学校
中国自動車道 筒賀PA
井仁の棚田
JR西日本可部線 廃線跡
太田川
筒賀川

歴史年表

1969年5月30日：広島県道308号上筒賀筒賀停車場線として認定。
1972年11月1日：広島県道303号上筒賀筒賀停車場線に改称。
1987年4月1日：国鉄分割民営化によりJR西日本の管轄に。
2003年12月1日：JR可部線の一部区間廃止に伴い、田之尻駅廃止。
2004年10月1日：市町村合併により地名表記変更。
2009年2月5日：広島県告示第119号により廃止。

この県道は、地域の歴史とともに存在し、その役割を終えましたが、地域の道路網の一部として、その痕跡は今も残っています。

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