広島県道330号上三永竹原線

広島県道330号上三永竹原線（ひろしまけんどう330ごう かみみながたけはらせん）は、広島県東広島市と竹原市を結ぶ一般県道として指定されています。この路線は、東広島市西条町上三永を起点とし、竹原市西野町を終点とする全長およそ10.8キロメートルの道路です。

路線の起点は、東広島市西条町上三永に位置する仁賀口交差点です。ここでは、国道2号および東広島呉自動車道の上三永インターチェンジと接続しており、交通の要衝となっています。一方、終点は竹原市西野町の仁賀東口交差点で、こちらも国道2号に接続しています。

ルートは、東広島側の仁賀口交差点で国道2号から分岐した後、竹原市仁賀町地区を通過し、再び竹原側の仁賀東口交差点で国道2号に合流するという形態をとっています。東広島と竹原の間を、国道2号のバイパス的な役割を果たしながら結んでいます。

かつて、この県道は一部に道幅が狭い区間が存在するなど、必ずしも道路状況が良いとは言えない状況でした。しかし、沿線で進められた仁賀ダムの建設事業と並行して道路改良工事が進められ、順次整備が行われました。特に、最後まで残されていた起点付近の狭隘区間についても改良が完了した結果、現在では全線にわたって快適な通行が可能となっています。

道路状況が大幅に改善されたことにより、この県道は地域の重要な幹線道路の一つとして利用されています。また、起終点で国道2号に接続していることから、両端の国道2号が事故や災害などにより通行止めとなった際には、公式な迂回路として案内されるなど、代替ルートとしての役割も担っています。

この県道が通過する自治体は、東広島市と竹原市です。沿線には、2012年（平成24年）6月7日に完成した仁賀ダムをはじめ、地域に親しまれている湯坂温泉、そして竹原市立仁賀小学校などが位置しており、生活道路としても利用されています。

広島県道330号上三永竹原線は、仁賀地区の交通ネットワークにおいて重要な役割を果たしており、地域住民の生活や物流を支えるだけでなく、周辺地域の観光資源へのアクセス路としても機能しています。改良された快適な道路は、地域経済の活性化にも寄与するものと期待されています。

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