広島県道358号大田木ノ江線

広島県道358号大田木ノ江線

広島県道358号大田木ノ江線は、瀬戸内海に位置する広島県豊田郡大崎上島町を通る一般県道です。

概要

この路線は、大崎上島の北部地域を東西方向に横断しています。具体的には、かつて東野町であった地域の中心部から、同じく旧木江町の中心部に至る経路を結んでいます。

島内をほぼ一周する主要幹線である広島県道65号大崎上島循環線には、特に木江地区の以北に一部で道幅が狭くなっている区間が存在します。広島県道358号線は、こうした狭隘な区間を回避するための迂回路として機能しており、島内の円滑な交通、特に島北部における移動を支える上で重要な役割を担っています。

また、竹原港や安芸津港といった本土側からフェリーなどを利用して大崎上島へ渡る来島者にとって、旧木江町の市街地方面へアクセスする際の最短ルートの一部としても利用されています。

文献によっては、路線名称が「広島県道358号大田木江線」と記載されている場合も見られます。

路線データ

広島県道358号大田木ノ江線の主な路線データは以下の通りです。

起点: 豊田郡大崎上島町東野（広島県道65号大崎上島循環線と接続）
終点: 豊田郡大崎上島町木江（中央橋西交差点、広島県道65号大崎上島循環線と接続）
総延長: 約2.3キロメートル

道路施設

本路線における主要な道路施設として、大崎隧道が挙げられます。

大崎隧道: 延長265メートル、1982年（昭和57年）に竣工。豊田郡大崎上島町内に位置します。

かつて、現在のトンネルの建設以前には、旧東野町と木江町の境界付近に初代の大崎隧道が存在していました。しかし、この旧トンネルは道幅が狭く、交通上の隘路となっていたため、交通の円滑化と安全性向上を目指して、1982年により広い新しいトンネルが建設され、付け替えが行われました。初代の旧トンネルは新しいトンネルの西側に現在も残されていますが、現在は閉鎖されており、通行することはできません。

地理

通過する自治体

本路線が通過するのは、以下の自治体のみです。

豊田郡大崎上島町

主な交差道路

本路線は、起点および終点において以下の主要道路と接続しています。

広島県道65号大崎上島循環線（起点・終点）

沿線施設

路線の沿線には、以下のような施設が立地しています。

広島商船高等専門学校（起点付近）
大崎上島町役場 木江支所
木江郵便局（終点付近）
木江港（終点付近）

総延長は約2.3kmと短いながらも、大崎上島の北部地域を結び、主要道路の迂回路として機能するなど、島内の交通ネットワークにおいて重要な役割を担っている県道です。

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