広島県道381号熊野瀬戸線

広島県道381号熊野瀬戸線

広島県道381号熊野瀬戸線は、広島県南東部に位置する福山市内を東西に結ぶ一般県道です。市域内の熊野町を起点とし、東へ進んで瀬戸町山北（さぼく）に至るルートを描きます。この路線の総延長は4.8キロメートルとなっています。

路線データ

この県道の起点は福山市熊野町にあり、広島県道72号福山沼隈線と交差する地点です。一方、終点は福山市瀬戸町山北に位置する岩足橋北詰交差点で、ここでは国道2号と接続しています。

沿革

本路線は、1960年（昭和35年）10月10日に広島県によって県道として初めて認定されました。当時の路線名は現在と同じく熊野瀬戸線でしたが、整理番号は249号が付与されていました（広島県告示第682号）。その後、1972年（昭和47年）11月1日には広島県内で県道の番号体系が見直され、この時に現在の整理番号である381号へと変更されました。

道路の状況

現在の路線の状況は、区間によって大きな違いが見られます。瀬戸池より北側の区間は比較的改良が進んでおり、走行しやすい状態に整備されています。しかしながら、瀬戸池より南側の区間に入ると状況は一変し、車道幅員が1メートルから1.5メートル程度の狭い区間が多く存在します。このような狭隘な箇所は、特に自動車での通行において注意が必要となります。

将来的には、福山沼隈道路の建設に関連して、広島県道72号福山沼隈線から福山沼隈道路の熊野インターチェンジ間を結ぶ新たなバイパス道路を建設する構想が存在しています。このバイパス計画は、路線の改良や利便性向上に寄与することが期待されています。しかし、現地の住民から反対運動が起きており、計画の推進には課題が伴っています。このため、福山沼隈道路全体の完成時期と同様に、このバイパスがいつ完成するのかは現状では明確になっていません。

主な構造物

路線上にはいくつかの橋梁が架けられています。福山市内の論田川を渡る橋としては、坂根橋、山方橋、そして筒井橋があります。また、河手川を渡る橋として岩足橋が架けられています。これらの橋は、路線の連続性を確保する上で重要な役割を果たしています。

地理

この県道が通過する自治体は、広島県福山市のみです。沿線には、江戸時代初期に築造されたため池である瀬戸池があります。瀬戸池は、同時期に作られた春日池や服部大池と並ぶ歴史的な農業用ため池であり、周辺地域の景観の一部ともなっています。

その他

広島県内の他の県道については、「広島県の県道一覧」で参照することができます。

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