広島県道396号柞磨駅家線

広島県道396号柞磨駅家線とは

広島県道396号柞磨駅家線は、広島県南東部に位置する福山市内に完結する一般県道です。市の北西部にあたる芦田町大字柞磨を起点とし、東へ向かい駅家町大字上山守に至るルートです。この路線は、地域の生活を支える重要な役割を担っています。

路線データ

この路線の主なデータは以下の通りです。

起点: 福山市芦田町大字柞磨（広島県道48号府中松永線との交点）
終点: 福山市駅家町大字上山守（山守交差点。ここでは広島県道392号中野駅家線および広島県道463号津之郷山守線が終点となり、さらに広島県道395号川南近田線とも交差します）
総延長: 9.8 km

歴史

広島県道396号柞磨駅家線は、昭和30年代にさかのぼる比較的長い歴史を持つ路線です。

1960年（昭和35年）10月10日: 広島県告示第682号により、「広島県道240号柞磨駅家線」として最初の認定を受けました。
1972年（昭和47年）11月1日: 広島県が行った県道番号の再編に伴い、現在の県道番号である396号に変更されました。
1974年（昭和49年）4月1日: 起点を含む芦品郡芦田町が福山市に編入されたことにより、起点の地名表記が「芦品郡芦田町柞磨」から「福山市芦田町柞磨」へと変更されました。
1975年（昭和50年）2月1日: 終点を含む芦品郡駅家町が福山市に編入されたため、路線の全区間が福山市域内のみを通る形となり、同時に終点の地名表記も「芦品郡駅家町上山守」から「福山市駅家町上山守」へと変更されました。

路線状況

この路線の道路状況は、区間によって顕著な差が見られます。福山市芦田町大字下有地の付近が、その境目となることが多いです。

起点である芦田町大字柞磨側から下有地にかけての区間は、近年整備された芦品広域農道の建設と連携して改良が進められており、比較的快適に通行できます。しかし、下有地から終点の駅家町大字上山守方面にかけての区間では、道路幅員が1車線から1.5車線程度の狭隘区間が大半を占めます。また、県道であることを示す案内標識がほとんど設置されていないため、特に初めて通行するドライバーにとっては分かりにくい箇所が多く存在します。

実際の交通流を見ると、多くの車両は芦田町大字下有地から分岐し、福山市立動物園や石田池を経由する広域農道を利用する傾向が強く、本線の一部区間は主要な交通路としては機能していません。特に、有地川沿いを通過し、福山市立福相小学校や福山市立宜山小学校の傍を通る終点側の本線は、かつての主要ルートとしての性格が強く、現在は主に地域住民の生活道路や、定期運行されるバス路線が利用する旧道のような状態となっています。

本路線には、以下の県道との重複区間が存在します。

広島県道158号尾道新市線（福山市芦田町大字下有地内）
広島県道463号津之郷山守線（福山市駅家町今岡から終点の山守交差点まで）

道路施設

路線の途中にはいくつかの構造物があります。その中でも代表的なものの一つが、終点付近の福山市駅家町大字上山守地区で一級河川である芦田川を跨ぐ「山守橋」です。

地理

通過する自治体

福山市

沿線

この県道の沿線には、地域の教育施設や行政機関、自然公園など、住民生活に根差した施設や地形が点在しています。

福山市立有磨小学校
福山市役所芦田支所
福山市立動物園（かつては富谷動物園と呼ばれていました）
福山市立芦田中学校
福山市立福相小学校
福山市立宜山小学校
芦田川

交差する道路

起点、終点および重複区間以外で、本路線が接続または交差する主な道路は以下の通りです。

広島県道48号府中松永線（起点）
広島県道158号尾道新市線（重複区間）
広島県道463号津之郷山守線（重複区間、および終点）
広島県道392号中野駅家線（終点）
広島県道395号川南近田線（終点）

関連項目

* 広島県の県道一覧

もう一度検索