広島県道408号中安田田打線
広島県道408号中安田田打線(ひろしまけんどう408ごう なかやすだとうちせん)は、
広島県世羅郡世羅町内にその全区間が収まる一般県道です。この
道路は、
世羅町の南部に位置する大字安田から、同じく
世羅町内の北部に位置する大字田打までを結んでおり、総延長は約11.2
キロメートルとなっています。
概要と道路状況の特徴
この県道の最も顕著な特徴は、その
道路状況が路線内で大きく変化することです。特に、地域における主要な幹線
道路である世羅広域農道(「世羅高原ふれあいロード」として親しまれています)を境界として、その南北で
道路の特性が明確に区分されます。
世羅広域農道よりも北側のエリアを通る区間は、主に山間部を走行するため、道幅が狭く、カーブが多い隘路となっています。このため、大型車両が通行するには困難な箇所が多く、運転時には慎重な操作が求められます。未整備な雰囲気が残る山道といった様相を呈しています。
一方、世羅広域農道よりも南側に位置する区間は、比較的良好な状態に整備されており、スムーズで快適な通行が可能です。このように、同じ県道でありながら、通過するエリアによって
道路の様相が劇的に変化するのが、
広島県道408号線の大きな特徴です。
路線データ
本路線の具体的なデータは以下の通りです。
起点:
世羅郡世羅町大字安田(
国道184号に接続)
終点:
世羅郡世羅町大字田打(
広島県道25号三原東城線に接続)
総延長: 約11.2
キロメートル
地理
通過する自治体
本路線が通過する自治体は、以下の単一の市町のみです。
広島県世羅郡世羅町
交差する主な道路
本路線が接続または交差する主要な
道路は以下の通りです。
国道184号(起点の
世羅町大字安田で接続)
広島県道25号三原東城線(終点の
世羅町大字田打で接続)
世羅広域農道(世羅高原ふれあいロード)(路線の途中、南北の
道路状況の境界付近で立体または平面交差)
これらの
道路と連絡することで、
世羅町内の交通ネットワークの一部を形成しています。
沿線
県道沿線には、
世羅町の地域資源に関連するいくつかの施設が見られます。
せら香遊ランド: 自然の中でのレクリエーション活動が可能な施設です。
京丸ダム: 地域の水源や景観に貢献するダム湖です。
せらブルーベリーガーデン:
世羅町内の農業生産法人「株式会社セラーリオ」が運営する観光農園で、旬の時期にはブルーベリーの摘み取り体験が楽しめます。
世羅町の農業観光の一拠点となっています。
まとめ
広島県道408号中安田田打線は、
世羅郡世羅町内の大字安田と大字田打を結ぶ総延長約11.2
キロメートルの一般県道です。世羅広域農道を境に
道路状況が南北で大きく異なり、北側は狭く運転に注意が必要な山道、南側は比較的快適に走行できる
道路という特徴を持ちます。起終点で国道や主要県道に接続し、沿線にはレジャー施設や観光農園も点在しており、
世羅町内の地域交通や観光を支える役割を担っています。特に北部区間を走行する際は、その狭隘な道幅に十分注意して通行することが推奨されます。この県道は、
広島県の県道ネットワークの一部として、地域の生活や産業基盤を支えています。