広船国際

広船国際有限公司の概略

広船国際有限公司は、中華人民共和国広州市に位置する造船会社であり、中国船舶工業集団公司の子会社です。本社は広州の南石頭にあり、歴史的には辛亥革命後に華僑によって設立された私営ドック、広南船塢が起源となっています。この会社は、1954年に国家により国営造船所に移行し、以来多くの艦船を建造してきました。

歴史的な背景

1933年、譚礼庭によって創設された広南船塢は、その後1954年に国有化され、広州造船廠と名称を変更しました。1956年には更に広州第一造船廠になり、1958年には広州船舶修造廠との合併に伴い、再び広州造船廠という名前に戻りました。1979年には、アメリカのコンテナ船を利用する運航会社と提携して、中国初の海上コンテナを製造する工場を設立しました。

1993年には資本形態を株式会社に変え、社名を広州広船国際股份有限公司に変更しました。この年、香港と上海の証券取引所に上場を果たしました。2000年代からは、以下のような艦船の建造に特に注力しました：福池型補給艦、926型潜水艦救難艦、920型病院船などの補助艦艇。

近年の発展

2010年代には、造船能力の強化を図り、龍穴島造船基地を買収することで生産力を飛躍的に向上させました。2013年のデータによれば、その建造量は1,177,800DWT、国内シェアは2.6%と示されており、その年は12位の成果をのこしました。

特に印象的なのは、2010年に竣工した5万DWT級プロダクトタンカーや、2011年にはその兄弟船である5万5千DWTのタンクが進水したことです。また、2014年には広州中船龍穴造船有限公司を買収し、2015年には社名を中船海洋与防務装備股份有限公司に変更するなど、成長を続けています。

施設と子会社

広船国際有限公司は広州の茘湾区と南沙区に広がる造船所を持ち、各種ドックや岸壁を備えており、非常に高い生産能力を誇っています。具体的には、茘湾廠区には1基の3万トン級ドックおよび1基の6万トン級ドック、南沙廠区には30万トン級ドックが2基存在します。また、多数の子会社も擁しており、広州紅帆電脳科技有限公司や広州広船国際海洋工程有限公司など多岐にわたっています。

結論

広船国際有限公司は、長い歴史と確かな実績を持つ造船会社として、国内外での影響力を強めています。国有企業から民間企業への移行を果たし、技術力や生産能力を向上させることで、造船業界において重要な位置を占めています。今後の成長が期待される企業の一つです。

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