広路町 (名古屋市)

広路町（ひろじちょう）について

愛知県名古屋市昭和区に位置する広路町は、現行の行政地名でありながら、歴史的背景や地理的特徴が際立つ地域です。住居表示は未実施ですが、8つの小字が設定されており、その個々がこの町の成り立ちを物語っています。

地理的特徴

広路町は名古屋市昭和区の南東部に位置し、周囲を天白区や瑞穂区に接しています。具体的には、東側は八事山、西は隼人町・南山町、南側は八事石坂や音聞山、北側は滝川町や八事本町と接し、地域の中心では国道153号が通っています。この国道の南側、特に地下鉄八事駅周辺には、広路町の住民が多く住んでいます。

歴史的背景

広路町の前身である愛知郡広路村は、明治時代に川名村、伊勝村、石仏村、藤成新田、五軒家村の五つの村が合併して成立しました。名古屋市に編入された際、広路町と改称されましたが、その過程で多くの地域が他の町に分割されました。現在の広路町は、江戸時代までの川名村と八事村の境界区域にあたるこの地に位置しています。

町名の由来は、当時重要な交通路であった飯田街道が村の中心を走っていたことから来ています。この道は当地域の主要な交通手段であり、村の発展に貢献してきたことがうかがえます。

行政区画の変遷

広路町の行政区画は、1878年から数回にわたり変遷してきました。愛知郡の広路村が成立し、その後1906年に大字広路に、1921年には名古屋市中区広路町に改称されました。昭和区成立に伴い、1937年に現在の昭和区の広路町が形成され、その後も周囲の町との編入が繰り返され、現在の形となっています。特に、1930年代には多くの区域が他町に編入されたことが特徴的です。

人口と学区

2019年1月の時点では、広路町の世帯数や人口は詳細に調査されています。市立の小学校や中学校に通う場合、特定の学区が設けられており、住民の教育機会が保証されています。なお、公立の高等学校に関しても、学区としての指定がされているため、教育環境が整っています。

地域の施設と交通

広路町には、イオン八事店や半僧坊新福寺、そして八勝館といった地域のシンボルとなる施設が存在し、住民の日常生活を支えています。また、交通の便については、名古屋市営地下鉄名城線と鶴舞線が利用可能な八事駅があり、国道153号や山手グリーンロードが通るため、アクセスも良好です。

地域の郵便番号は466-0834であり、昭和郵便局がこのエリアの郵便業務を担当しています。広路町は名古屋市内でも非常に歴史と文化が豊かな地域であり、今後もその発展が期待されています。

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