床田淳貴

床田 淳貴 - ジャパンラグビーリーグワンで活躍するプロップ

床田 淳貴（とこた じゅんき）は、2001年12月13日に神奈川県で生まれた日本のラグビーユニオン選手です。強靭なフィジカルと高い技術が求められるプロップのポジションで、現在ジャパンラグビーリーグワンに所属する日野レッドドルフィンズの一員としてプレーしています。身長178cm、体重102kgという体格は、スクラムの最前列で相手と組み合うプロップにとって理想的なものです。床田選手は、その若さにもかかわらず、すでにプロの舞台で存在感を示し始めています。

家族の影響とラグビーの道へ

床田家は、ラグビーに深く関わる家族です。3人兄弟の末弟である淳貴選手の上には、裕亮氏（元埼玉パナソニックワイルドナイツ）と聖悟氏（現・日野レッドドルフィンズ）という二人の兄がおり、いずれもラグビー選手という環境で育ちました。兄たちがラグビーに打ち込む姿を間近で見ながら育ったことが、淳貴選手自身がこの競技に進む大きなきっかけとなったことは想像に難くありません。特に、同じく日野レッドドルフィンズに所属する兄・聖悟氏とは、現在チームメイトとして切磋琢磨しており、兄弟揃って同じプロチームでプレーするという稀有な経験をしています。このようなラグビー一家で育った経験は、床田選手の競技人生において、技術面だけでなく精神面でも大きな支えとなっていることでしょう。

高校、大学での成長

床田選手のラグビーキャリアは、神奈川県の強豪校である桐蔭学園高校で本格的に花開きます。桐蔭学園高校は全国でも有数のラグビー強豪校として知られており、多くのプロ選手や日本代表選手を輩出しています。床田選手は、このレベルの高い環境で日々厳しいトレーニングを積み、選手としての基礎を固めました。高校在学中には、その才能が認められ、将来の日本代表候補育成を目的とした高校日本代表候補に選出される栄誉を得ています。これは、当時の彼がすでに全国レベルで注目される存在であったことを示しています。

高校卒業後、床田選手はラグビー名門校として知られる明治大学に進学します。関東大学ラグビー対抗戦グループに所属する明治大学ラグビー部は、長い歴史を持ち、多くの偉大な選手を輩出してきた伝統校です。大学ラグビーの舞台は、高校レベルとは比較にならないほど激しく、高度な戦術が求められます。床田選手は、この環境でプロップとして必要な技術、体力、そして戦術理解度をさらに磨き上げました。大学での経験は、彼がプロの世界で戦うための強固な基盤を築く上で不可欠なものでした。

プロの世界へ、そしてリーグワンデビュー

大学での活躍を経て、床田選手はプロラグビー選手としてのキャリアをスタートさせます。2024年、ジャパンラグビーリーグワンに所属する日野レッドドルフィンズにアーリーエントリーという形で加入しました。アーリーエントリー制度は、大学最終学年にありながらリーグワンの公式戦に出場できる制度であり、若手選手にとってプロの環境に早期に慣れることができる貴重な機会です。

日野レッドドルフィンズ加入後、床田選手はすぐに実戦の機会を得ます。2024年3月2日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの第8節、中国電力レッドレグリオンズ戦において、途中出場ながらリーグワン公式戦への初出場を果たしました。プロの舞台での最初のステップを踏み出したこの試合は、床田選手のキャリアにおける重要なマイルストーンとなりました。プロのスピード、フィジカル、そして戦術レベルを肌で感じた経験は、今後の成長にとって大きな糧となるでしょう。

プレースタイルと今後の期待

プロップは、ラグビーフォワードの中でも特に体を張るポジションです。スクラムでは最前列の中央（フッカーの両隣）または両端（ルースヘッドプロップ、タイトヘッドプロップ）で相手と直接組み合い、チームの攻撃・防御の起点を作ります。床田選手が務めるプロップには、強靭な体幹と脚力、そして相手の圧力を受け止める技術が不可欠です。また、フィールドプレーにおいても、ラックやモールへの参加、ボールキャリー、タックルなど、攻守両面でハードワークが求められます。

床田選手の身長178cm、体重102kgという体格は、プロップとして十分なポテンシャルを秘めています。強豪校、名門大学で培われたスキルとプロの世界での経験を積み重ねることで、さらに選手として大きく成長していくことが期待されます。日野レッドドルフィンズにおいて、兄・聖悟選手と共にチームを牽引する存在となり、将来的には日本代表を目指すことも視野に入ってくるでしょう。若きプロップ、床田淳貴選手の今後の活躍から目が離せません。

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