序二段

序二段（じょにだん）

序二段は、大[[相撲]]の番付における重要な階級で、全6つの階級の中で5番目に位置しています。この階級は、力士たちが上位へと昇進するためのステップとなる場所でもあります。

呼称とその由来

序二段という名称は、番付表の下から2段目に位置することから来ており、歴史的には「四段目」と呼ばれていた時期もありました。明治時代には「上二段目」として言及されることもあり、その歴史は古く、多様な呼び名が存在していました。

特徴

取組

序二段の力士たちは、本場所で通常15日間にわたり、7番の取組を行います。この特異なスケジュールによって、力士は相撲の技術を向上させる機会が与えられます。

定員

定員については特に決まっておらず、毎場所ごとにその人数は変動します。序二段は、三段目以上の力士の余剰人数を受け入れ、これにより、5月場所では序二段と序ノ口の比率が特に厳しく設定されることもあります。歴史的には、終戦直後の1945年には39人（東18枚・西21枚）まで少なくなりましたが、新弟子が増加した1990年代前半には200枚を越えることもありました。

その後、様々な不祥事の影響で力士数は減少傾向にあり、2014年には序二段以下で89枚（178人）という最少人数を記録しています。また、2006年以降は序二段の人数が偶数に保たれるように編成されています。

優勝

序二段の優勝賞金は20万円となっており、取組の実施方法にスイス式トーナメントが採用されています。そのため、多くの力士が7戦全勝を達成し、千秋楽では全勝同士の優勝決定戦が行われることもあります。しかし、2013年3月場所では34年ぶりに全勝力士が不在となるなど、成績には波があります。

その他

三段目から昇進してきた力士が初土俵を踏む場合、その成績によっては序二段に位置づけられることがあります。また、部屋の事情や成績によって、翌場所の地位が必ずしも成績から決定されるわけではありません。これが「番付は生き物」と言われる由縁です。

昇進・陥落

序二段における昇進・陥落に関しては、複数の条件があります。例えば、20枚目以内で4勝以上を上げれば三段目に昇進するとされています。一方で、序ノ口への陥落は特に流動的で、新弟子の量に応じた影響を強く受けます。

記録

2024年7月場所時点での記録として、在位場所数が最も多いのは北斗龍定裕で151場所を記録しています。優勝回数の記録も多くの力士が保持しており、序二段は力士たちにとって重要なステップであることが確認できます。

行司・呼出

序二段格行司や呼出は、取組数と役割によって、序二段の取組を担当しつつ、上位の取組に関与することもあります。それにより、番付の流動性が増し、力士たちに更なる挑戦の場を提供しています。

このように、序二段は大[[相撲]]の中で非常に重要な役割を果たしている階級であり、各力士はここでの努力を通じて上位への昇進を目指しています。

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