度会町立度会中学校

度会町立度会中学校について

度会町立度会中学校は三重県度会郡度会町棚橋に位置する公立の中学校です。この学校は度会町が唯一設置した中学校であり、地域の教育の中心的な役割を担っています。学校は常に「開かれた学校づくり」を目指しており、町民は特定の日に授業を参観できる機会を提供しています。この取り組みは、地域社会と教育の結びつきを深めることを目指しています。

沿革

度会中学校の歴史は1976年に始まります。その年の4月1日に内城田中学校、中川中学校、一之瀬中学校、小川郷中学校の4校が統合され、新たに度会中学校が開校されました。開校当初の生徒数は430人で、12の学級が設けられました。学校のシンボルとなる校章は同年5月に制定され、校舎の竣工式も行われました。

1977年には校歌と校旗が制定され、学校のアイデンティティがさらに確立されました。1979年には体育館が完成し、その後も様々な施設が整備されていきました。最新の大きな改修としては、2014年3月にグラウンドの改修や部室の改築工事が完了したことが挙げられます。

部活動

度会中学校では、多彩な部活動が展開されています。特に女子ソフトボール部は目覚ましい成績を残しています。2019年時点で、全国中学校ソフトボール大会には16回出場しており、2014年には部員が12人ながら三重県大会と東海大会で準優勝を果たしています。このような成果は、地域に根ざしたスポーツ文化から生まれたもので、親子二代にわたってソフトボールを楽しむ家庭も多いです。顧問の皿屋好則先生が導入した「連続バント」などのユニークな練習法が特徴的です。さらに、2009年にはソフトボール指導のDVDが発売され、その注目度が増しています。

また、吹奏楽部も地域のイベントに積極的に参加しています。「宮リバー度会パーク春まつり」や「サマーフェスティバル in わたらい」などで演奏を行っており、成長する姿を地域の人々に披露しています。2014年には部員数が59人に達し、ほとんどが楽器経験のない状態からのスタートとなりますが、共に成長していく姿が印象的です。

交通アクセス

度会中学校への通学は、スクールバスを利用して行われています。2014年度からは週末にも部活動の送迎用にバスが運行されており、利用者のニーズに応えています。運行経路は8つのコースが設けられ、最長では約20kmを33分で通学することが可能です。登校時のバスは定時運行で座席指定制が採用されており、安心して通学できる環境が整っています。

また、三重交通バスの「棚橋南」バス停からは徒歩すぐでアクセスが良いことも特徴です。県道65号線沿いに位置しており、訪問しやすい環境にあります。

著名な出身者

度会中学校からは、数人の著名な卒業生がいます。その中には、バレーボール選手の上村麻衣さんや、トヨタ自動車に所属するソフトボール選手の山根佐由里さんが含まれます。彼女たちは中学校時代からスポーツに打ち込み、将来活躍する選手へと成長しました。

学校は今後も地域に根差しつつ、生徒の成長を支える教育を続けていくことでしょう。

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