廣瀬悠

廣瀬 悠のプロフィール

廣瀬 悠（ひろせ はるか）は1979年7月17日生まれの愛媛県松山市出身の日本の柔道家で、視覚障害者柔道90kg級及び100kg級の選手です。身長は173cmで、若い頃から柔道に親しみ、様々な困難を乗り越えながら国内外の大会での活躍を続けています。

経歴の始まり

彼は小学校2年生のときに友達の影響を受けて柔道を始めました。高校時代には宇和島東高校でインターハイに出場するなど、若者の中で野心的な選手として名を馳せました。しかし、緑内障という視力に影響を与える病気を抱えていたため、高校を卒業後に柔道から離れることになりました。

その後、乳製品工場に就職するものの、数年後に退職を決意し、2004年には鍼灸師の資格を取得するため、愛媛県立松山盲学校に入学しました。この時期に彼の担任教師から「廣瀬君のレベルだったらパラリンピックに出られるよ」という助言を受け、視覚障害者柔道としての道に戻る決意を固めることとなります。

パートナーとの出会い

同じく視覚障害者柔道で活動していた廣瀬順子と出会ったのは、この頃のことです。2015年には彼女からプロポーズを受けて結婚。パートナーとの関係は、彼にとって大きなモチベーションとなり、リオデジャネイロパラリンピック出場に向けた意欲がさらに高まりました。夫婦として一緒に練習し合い、特に寝技を徹底的に指導し合って技術を磨いていきました。

パラリンピックでの挑戦

廣瀬は2008年の北京パラリンピックに100kg級で出場し、5位という成績を収めましたが、この時期は「趣味」と捉えられるほど軽い気持ちで競技をしていたとのことです。その後も、2012年のロンドンパラリンピックの出場は逃したものの、悔しさを感じることはありませんでした。

2016年にはリオデジャネイロパラリンピックの代表候補選考会で90kg級に出場し、順子とともに優勝を果たし、夫婦揃っての代表選手となりました。リオデジャネイロパラリンピックでは、廣瀬自身は初戦で金メダリストに敗れ、最終的に9位となりましたが、妻の順子が日本の女子選手として初めてパラリンピック柔道で銅メダルを獲得しました。これにより、夫婦共演の大きな成就となりました。

最近の活動

2021年8月、東京パラリンピックにも夫婦で出場しました。彼は初戦を勝ち進むも、準々決勝や敗者復活戦で敗れ、7位という結果に終わりました。

主な戦績

廣瀬悠の競技生活は数多くの成果を収めています。以下は彼の主な戦績です：

• - 2008年 - 北京パラリンピック：5位（100kg級）
• - 2010年 - アジアパラ競技大会：3位（100kg級）
• - 2014年 - 2014年アジアパラ競技大会：5位（100kg級）
• - 2014年 - 全日本視覚障害者柔道大会：優勝
• - 2015年 - 同大会：優勝
• - 2016年 - リオデジャネイロパラリンピック：9位（90kg級）
• - 2021年 - 東京パラリンピック：7位（90kg級）

廣瀬悠は競技を通じて多くの困難を乗り越える中で、柔道における情熱を絶やさず、仲間や家族の支えによって強い選手へと成長してきました。彼のストーリーは、努力と絆の大切さを教えてくれます。

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