廣甚

エバグリーン廣甚株式会社：地域に根ざした多角経営企業

エバグリーン廣甚株式会社（旧・廣岡商店）は、和歌山県有田郡湯浅町に本社を置く企業です。明治18年(1885年)の創業以来、地域に密着した経営を続け、現在では生鮮食品スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストア、焼肉店など、多様な業態を展開しています。

多様な業態とブランド

同社の主力事業は、ドラッグストア「エバグリーン」です。「常緑樹のようにいつまでも若々しさを保ちたい」という願いが込められた社名に象徴されるように、地域社会への貢献を重視した企業姿勢が特徴です。

「エバグリーン」に加え、生鮮食品スーパーとドラッグストアを統合した「スーパーエバグリーン」、ディスカウントスーパー「NEX」、生鮮食品スーパー「デリシャス広岡」「スーパーデリシャスヒロ」、コンビニエンスストア「エイトマートン」、焼肉店「三国一」「三国一EX」、飲食店「海鮮食堂つなや」「大池カフェSt.Zephyr」など、幅広い業態を展開しています。これらの店舗は、和歌山県を中心に、奈良県、大阪府南部にも展開されています。オールジャパンドラッグにも加盟しており、広域的なネットワークも構築しています。

競争優位性と成長戦略

エバグリーン廣甚株式会社の強みは、生鮮食品や酒類を前面に押し出し、グロサリー関係のディスカウントを強化している点です。近隣の競合他社（オークワ、万代、マックスバリュなど）との差別化を図り、一度の買い物で様々なニーズに対応できる利便性を武器に、近年大きく業績を伸ばしています。特に「スーパーエバグリーン」では、深夜営業や24時間営業を実施する店舗もあり、顧客の利便性を追求しています。

高級食材を扱う「デリシャス広岡」や、より手軽な価格帯の「NEX」など、業態ごとにターゲット層を明確に設定することで、市場における競争力を高めています。

歴史と発展

同社の歴史は長く、ホームセンターを前身として、スーパーマーケット、ドラッグストアへと事業を拡大してきました。1963年にスーパーマーケット広岡を開店して以来、着実に店舗数を増やし、近年は和歌山県外への進出も積極的に行っています。

1993年には初のドラッグストア「エバグリーン吉備店」を開店、1995年には生鮮スーパーとドラッグストアを統合した「フードラッグ広岡湯浅店（現：スーパーエバグリーン湯浅店）」を開店するなど、時代の変化に対応した新たな業態を積極的に導入してきました。

近年では、物流センターやPCセンターの整備も進め、さらなる事業拡大を目指しています。また、ドライブスルー薬局の導入や、新たな業態であるディスカウントスーパーの展開など、時代のニーズに応じた進化も続けています。

今後の展望

エバグリーン廣甚株式会社は、今後も地域社会への貢献を第一に考え、顧客ニーズに合わせた多様な業態の展開と、利便性の向上に努めていくでしょう。長年にわたる地域密着型の経営と、時代の変化に対応する柔軟な姿勢が、同社の持続的な成長を支えていると言えるでしょう。 ただし、近年は一部店舗の閉店も発表されており、今後の展開には注目が集まります。

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