廣畑天満宮

廣畑天満宮の概要

廣畑天満宮（ひろはたてんまんぐう）は、兵庫県姫路市広畑区にある神社で、旧社格は村社とされています。もともと「天満社」として創設されたこの神社は、後に「天満神社」に改称され、現在の名称「廣畑天満宮となりました。特に、祭神として位置付けられている菅原道真公をはじめ、蛭子大神や春日大神もここで祀られています。

祭神と境内の施設

境内には様々な神社が存在し、本殿や拝殿、そして神社事務所などが昭和60年に改築されました。さらに、忠魂碑や神牛像もあり、文学碑として知られる司馬遼太郎文学碑も立てられています。この碑は、司馬の祖父が広畑出身であることから設置されたものです。

境内末社

廣畑天満宮には、以下のような末社があります：

• - 大年神社：大年神、香過槌神、猿田彦命を祀る。
• - 廣辻神社：廣辻大神を、清水町の管理のもと祀っている。
• - 琴平神社：大物主神、伊和大神、品陀別命を祭る。
• - 八幡宮：品陀別命、息長帯姫命、比売神が祀られている。
• - 厳島神社：厳島姫神、天照大御神、少彦名命が祭られている。
• - 太古神社：祭神は不詳ですが、射目崎神という説もある。
• - 龍神社：倉稲魂神、水波能女神を祀る。

歴史的背景

廣畑天満宮の成立は、1869年9月17日（旧暦）にさかのぼります。当初は広畑村の氏宮として、「天満社」として建立されました。明治7年には村社に指定され、その後広畑村の一部の民が英賀神社から離れ、この地に新たな氏宮を作ることを決定しました。その際村民は土地を整備し、初の祭式を行いました。

神社の由緒に関しては、明治31年に亀山雲平が記した「一村蒙威徳」に詳しく述べられています。この碑文では、創建に至る経緯や、神社設立にあたっての村民の思いが記録されています。また、英賀神社との関係性や、祭神についても触れられています。

例祭日と主な祭り

廣畑天満宮の例祭日は、創建当初から10月18日とされており、毎年この日には秋のお祭りが開催されます。特に、10月17日の宵宮から10月18日の本宮にかけて、多くの伝統行事が行われます。これに加え、さまざまな祭りが年間を通じて設定されており、以下のような行事が行われています：

• - 1月1日：歳旦祭
• - 1月10日：蛭子祭
• - 2月11日：紀元祭
• - 3月25日：春祭（御祥當祭）
• - 10月15日：秋祭並びに広畑製鐵所の創業記念祭
• - 10月17日：例祭及び神嘗祭。

秋祭りの概要

廣畑天満宮の秋祭りは、秋の季節に行われ、多くの神輿や屋台が登場します。氏子町から集まった神輿3台や15台の屋台が宵宮や本宮を練り歩く様子は壮観で、地域の人々の結束が感じられます。かつては新日本製鐵広畑製鐵所の見学会なども行われていましたが、現在はなされていません。

交通のアクセス

この神社へのアクセスは、姫路市営バスを利用する方法が便利です。姫路駅前からの路線が複数あり、「北河原」で下車することができます。また、JR西日本の山陽本線英賀保駅から徒歩20分、山陽電鉄網干線夢前川駅からも徒歩20分で到着することが可能です。

結論

廣畑天満宮は、地域の人々にとって重要な信仰の場であるだけでなく、その豊かな歴史や祭りを通じて文化をつなぎ合わせている役割を担っています。自らのルーツを感じながら、訪れる人々はその歴史的な背景を学ぶことができるでしょう。

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