延世大学校

延世大学校（Yonsei University）

延世大学校は、ソウル特別市に本拠地を置く、韓国で最も名声のある私立大学の一つです。1885年に設立されたこの大学は、韓国の「SKY」大学、つまりトップ3大学の一つとして知られています。延世大学校はその教育の質や研究機関の先進性、また国際交流の豊かさにより広く認知されています。

大学の基本情報

• - 略称: 延世大、延大（ヨンデ）
• - モットー: 「真理はあなたがたに自由を得させるであろう。」
• - スローガン: 「YONSEI, Leading the Way to the Future」
• - 象徴動物: 鷲（Eagle）
• - 象徴色: ローヤルブルー（Royal Blue）

総長としてリーダーシップを発揮するのは、第20代の尹東燮（ユン・ドンソプ）氏です。2021年の時点で、学部生はおよそ28,940人、大学院生は11,528人、教授は6,235人に達し、多様な分野で研究や教育が行われています。

歴史の概略

延世大学校の歴史は、1885年4月10日にホレイス・ニュートン・アレン博士によって設立された西欧型の官僚・医療人材養成機関「廣惠院」に始まります。この後、1894年に長老派教会に移管され、1900年に医学校として再編され、1904年にはセブランス医科大学が創設されました。これが後の延世大学校に繋がっています。

1946年には、延禧大学校として総合大学としてのスタートを切り、1957年には現在の延世大学校に名称変更されました。その後も、未来キャンパスや国際キャンパスの設置など、教育・研究の場を充実させてきました。

教育と研究の取り組み

延世大学校は豊富な学部を持ち、多種多様な学問が展開されています。新村キャンパスを中心に、有名な文科大学や商経大学、工科大学、生命科学大学、医科大学などが整備されています。また、国際キャンパスにおいては、物流や医療、先端科学などの高等教育を推進しています。

特に、アンダーウッド国際大学は、全講義が英語で行われる国際的な教育機関であり、世界中から学生を受け入れています。アメリカの評価機関でも、アジアでの高評価が得られています。

大学の施設

延世大学校の象徴ともいえるアンダーウッド館は、1924年に完工した歴史的建築物であり、多くの学生たちの活動の場として親しまれています。また、金大中図書館は元大統領金大中の意向を受けて設立され、アジア初の大統領記念図書館として重要な役割を果たしています。

付属するセブランス病院は、韓国初の国際的な医療機関評価委員会の認証を受けた病院であり、医療と教育が融合した環境を提供しています。

社会的影響

延世大学校は、韓国だけでなく国際的な場でも影響力を持っています。多くの著名な卒業生を輩出し、特に政治、経済、文化の分野で活躍する人材を育成してきました。また、同大学では定期的に国際教育プログラムや学術交流が行われ、国際社会への貢献を果たしています。学園祭やスポーツイベントなどは、学生たちにとっての大きな楽しみでもあり、大学のコミュニティを強化する役割を果たしています。

このように延世大学校は、教育と研究のみならず、社会との接点を持ちながらその存在感を高めているのです。

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