建山義紀

建山 義紀

建山義紀（たてやま よしのり、1975年12月26日生まれ）は、大阪府大東市出身の元プロ野球選手であり、現在は北海道日本ハムファイターズの一軍投手コーチを務めています。彼はプロ野球界でのキャリアを通じて、優れた実力を発揮し続けた選手です。

経歴

プロ入り前

彼の野球のキャリアは、大東市のボーイズリーグ「大東畷」から始まります。中学時代には、オーバースローからサイドスローへとスタイルを変えることで、エースとなる道を切り開きました。その後、東海大仰星高校に進学し、同校でエースとしての役割を果たしました。彼の同級生にはテキサス・レンジャーズでのチームメートとなる上原浩治選手がおり、ラグビー選手の大畑大介とも親しい友人です。高校卒業後、甲賀総合科学専門学校を経て松下電器に入社しました。

日本ハム時代

1999年に日本ハムファイターズに入団。初年度から活躍し、新人ながら6勝を挙げると共に防御率も良好な成績を残します。2000年からは寄付活動にも取り組み始め、ヤンバルクイナ保護施設への支援を行うなど、社会貢献にも力を入れました。2002年では中継ぎ投手としての役割を強化し、初セーブを記録。その後、2003年から2006年にかけては抑えとして、またはセットアッパーとして活躍し、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得しました。

メジャーリーグ挑戦

2010年、建山はテキサス・レンジャーズと契約し、日本人としては初めてチームに加わりました。メジャーリーグでも安定した成績を収め、2011年にはメジャー初の勝利を手にします。ポストシーズンにも出場しましたが、その後のシーズンでの怪我やパフォーマンスの波が彼のキャリアに影響を及ぼします。

ヤンキース傘下時代

その後、ニューヨーク・ヤンキースに移籍し、AAA級のチームで活躍しますが、メジャー昇格には至りませんでした。2014年には阪神タイガースに入団し、日本球界での再起を図りますが、8試合の登板に留まり、現役引退を決意しました。

引退後の活動

引退後は解説者としてメディアで活動し、さらに日本代表投手コーチとしての役割も担い、国際大会でも指導にあたりました。彼の経歴は、選手としての成功だけでなく、指導者としての未来に向けたステップでもあります。

プレースタイル

建山選手は、サイドスローから最速90mphの速球を投げ込み、スライダーとシンカーを決め球として使用しました。これにより、彼はメジャーリーグで通算奪三振率9.00を記録し、その打ち取り方は多くの選手から評価されました。

人物

プライベートでは、家族とともに穏やかな生活を送りつつ、ワイン通としての一面を持っています。高校時代からの友人たちと共にオフシーズンには交流を持ち続けており、野球界でも広く知られた存在です。彼のキャリアは決して平坦なものではありませんでしたが、努力と情熱をもって挑戦し続ける姿勢は、多くのファンにとっての励みとなっています。

もう一度検索