建築学部

建築学部とは

建築学部は、大学における建築に関連する学問を体系的に学ぶための学部です。海外の大学では、建築学部は都市計画を含むことが一般的で、専門的な学問分野として独立して設置されています。このため、日本における「建築学部」という用語は、主に海外の学部を翻訳する際に用いられ、特定の学問としての認識があまりなかったのが実情です。

日本における建築学部の特徴

日本では、建築に関する教育は、工学部や理工学部の一分野として分類されることが多く、独立した学部としての認知度は低かったものの、近年その状況が変わりつつあります。いくつかの大学が建築専攻の独立した学部を設置し始めています。具体的には、2011年から2024年度にかけて、複数の大学で建築学部が新たに設けられる計画が進行中です。

主な建築学部の設置例

以下に、日本国内での建築学部設置の例を示します。これには、すでに設置された学部と、今後設置予定の学部が含まれます。

• - 工学院大学: 2011年度に建築学部を設立。
• - 近畿大学: 同じく2011年度に設立。
• - 芝浦工業大学: 2017年度から開設。
• - 日本工業大学及び金沢工業大学: 2018年度にそれぞれ設置。
• - 東北工業大学、明星大学、武庫川女子大学: 2020年度に設置。
• - 関西学院大学: 2021年度に設立。
• - 京都美術工芸大学及び神奈川大学: 2022年度に設置。
• - 大同大学: 2024年度に新設予定。

また、建築学部に類似した学部も多くの大学で設置されており、例えば日本女子大学の建築デザイン学部や、大阪電気通信大学の建築・デザイン学部などがあります。

将来の展望

2025年には愛知淑徳大学が創造表現学部の下で建築学部を新設する計画が進行中です。このように、今後数年内に日本国内の大学での建築学部設置が増えると予想され、海外の教育制度に近づいていく可能性が見込まれています。

大学院における建築学

大学院レベルでは、建築学専攻が工学研究科の中に組み込まれるケースが多く見られます。これは、技術的なスキルや理論を深化させるためのプロセスとして、工学の視点から建築を学べる環境を提供することを目指しています。

結論

建築学部は、建築とその周辺分野の教育を専門的に行うための重要な機関です。日本国内でその設置が増加していることは、建築分野への理解と関心の高まりを反映しており、今後の発展が期待されます。

もう一度検索