建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律

建設リサイクル法（建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律）について

建設リサイクル法は、2000年5月31日に制定された「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」（平成12年法律第104号）の略称で、建設・建築資材のリサイクルを推進するための日本の法律です。この法律は、建設業界における資源の有効利用と廃棄物削減を目的としています。

法律の概要

この法律は、特定建設資材の分別解体や再資源化を義務付けるとともに、解体工事業者の登録制度を設けています。これにより、建設廃棄物の減量化、資源の再利用、そして環境負荷の低減を図ることを目指しています。

2000年11月30日と2001年5月30日に一部が施行され、2002年5月30日に完全施行されました。

所管官庁

建設リサイクル法は、以下の省庁が共同で管轄しています。

国土交通省総合政策局公共事業企画調整課インフラ情報・環境企画室
環境省環境再生・[[資源循環局]]廃棄物適正処理推進課
農林水産省農村振興局整備部設計課
林野庁林政部林産課
経済産業省イノベーション・環境局資源循環経済課

国会では、建設委員会で審議が行われました。

法律の目的

この法律の目的は、以下の通りです。

1. 特定建設資材の分別解体及び再資源化等の促進
2. 解体工事業者の登録制度の実施
3. 再生資源の十分な利用及び廃棄物の減量
4. 資源の有効な利用の確保及び廃棄物の適正な処理
5. 生活環境の保全及び国民経済の健全な発展への寄与

これらの目的は、第1条に明記されています。

法律の内容

建設リサイクル法は、以下の内容を規定しています。

建設リサイクルに関する基本方針
建設工事受注者による建築物等の分別解体及び再資源化等の義務付け
受注者、発注者及び行政による実施確保のための措置
解体工事業者の登録制度

法律の構成

この法律は、以下の章で構成されています。

第1章：総則
第2章：基本方針等
第3章：分別解体等の実施
第4章：再資源化等の実施
第5章：解体工事業
第6章：雑則
第7章：罰則
附則

対象となる建設廃棄物（特定建設資材）

法律の対象となる主な建設廃棄物は以下の通りです。

建設発生木材：木質ボード、木材チップなど
コンクリート塊：路盤材、骨材、プレキャスト板など
アスファルト・コンクリート塊：再生加熱アスファルト混合物、路盤材など
コンクリート及び鉄から成る建設資材

これらの資材は、再資源化の対象として特に重要視されています。

関連法規

この法律と関連する法規として、以下のものがあります。

循環型社会形成推進基本法

外部リンク

以下は、関連する政府機関のウェブサイトへのリンクです。

建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律施行令
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律施行規則
* 国土交通省 リサイクル

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