弘前在来トウガラシ

弘前在来トウガラシ（清水森ナンバ）について

弘前在来トウガラシは、青森県弘前市で古くから栽培されてきた貴重な在来種のトウガラシです。その最大の特徴は、完熟した際の糖度の高さで、一般的な鷹の爪の約2倍にも達すると言われています。これは、日本国内で栽培されるトウガラシの中でも非常に高い数値です。また、形状も独特で、大振りで肩が大きく張り出した曲状をしています。

歴史

弘前在来トウガラシの起源は、江戸時代初期に弘前藩初代藩主である津軽為信が京都伏見稲荷から持ち帰ったとされるトウガラシが、津軽地方の風土に適応し、独自の在来種として定着したと考えられています。1980年には、国の野菜試験場において、地方品種の一つとして確認されました。

生産とブランド化

近年、安価な輸入トウガラシの影響により、生産量が激減していました。しかし、その貴重な価値が見直され、2004年から地元生産者、JA、加工業者、行政（青森県、弘前市）、弘前大学農学生命科学部などが連携し、「在来津軽清水森ナンバブランド確立研究会」が発足しました。この研究会では、種子や苗を含めた栽培管理を厳格に行い、他品種との交雑を避けるとともに、栽培地域を限定することで、品質の維持と向上に努めています。その結果、生産量は増加傾向にあります。

現在では、「清水森ナンバ」という統一された商品名で販売されており、一味唐辛子をはじめ、醤油漬け、醤油煮、ソフトクリームなど、様々な加工品が開発・販売されています。その品質の高さから、2020年12月23日には、地理的表示保護制度に登録されました。

主な販売所

• - 津軽藩ねぷた村
• - 青森県特産品センター

関連情報

• - 関連項目

- トウガラシ

• - 外部リンク

- 青森県庁 あおもり産品情報サイト青森のうまいものたち　産地レポート
- トウガラシ博士 前田智雄
- 青森県特産品センター
- 清水森ナンバ（登録番号第105号）:登録の公示・登録産品紹介 - 農林水産省[[地理的表示]保護制度登録産品](URLは存在しないため、削除)

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