弘南バス板柳案内所

弘南バス板柳案内所：歴史と変遷

弘南バス板柳案内所は、青森県北津軽郡板柳町に位置していた、かつての弘南バスの待機所です。かつては車両や乗務員が配置された営業所でしたが、後に無人化され、バスの待機場所として機能していました。現在は、「案内所」を発着するバスは、近隣のあぷる駐車場で待機しています。

沿革

板柳案内所の歴史は、1950年に板柳営業所として開設されたことから始まります。開設当初は、「三世寺経由 板柳 - 弘前線」「板柳 - 川村線」「板柳 - 十面沢線」の3路線を所管していました。

1952年には板柳バスを買収し、「胡桃館線」「柏木線」「川部線」を編入。さらに、「板柳 - 青森線」「板柳 - 鯵ヶ沢線」の運行を開始し、路線網を拡大しました。

組織改正と管轄の変更

1960年8月には組織改正により、五所川原営業所管轄の板柳案内所となります。その後、197x年に和徳営業所が開設されると、その管轄下に移りました。

和徳営業所の廃止に伴い、1987年には高崎営業所の管轄へ、さらに1998年には高崎営業所の廃止により、弘前営業所の管轄へと変更が繰り返されました。この際、藤代営業所の車庫降格に伴い、一部の弘前管内路線が移管されています。

車両配置の廃止と路線の移管

2009年4月1日、車両配置の廃止に伴い、所管路線が移管され、出札窓口の営業時間が短縮されました。具体的な路線の移管先は以下の通りです。

板柳案内所 ⇒ 五所川原営業所
柏木経由 板柳 - 五所川原線
三世寺経由 弘前 - 板柳・笹館線
板柳 - 十腰内線
板柳案内所 ⇒ 藤代車庫
高杉・鬼沢経由 弘前 - 堂ヶ沢・十腰内線
糠坪・楢の木経由 弘前 - 堂ヶ沢・十腰内線
板柳 - 十腰内線
堂ヶ沢 - 小栗山線
弘前 - 船沢線
船沢 - 聖愛高校線
小友 - 聖愛高校線
弘前 - 弥生線
弘前 - 葛原線
夕顔関経由 板柳 - 弘前線
浜の町経由 弘前駅 - 藤代営業所線
城西大橋経由 弘前駅 - 藤代営業所線
工業高校経由 弘前駅 - 藤代営業所線
弘前駅 - 四中校線
浜の町・冨田大通り経由 藤代営業所 - 安原団地線
駒越・松森町経由 藤代営業所 - 小栗山線
ためのぶ号 （津軽藩ねぷた村・りんご公園線）
スクールバス （弘前市立第二中学校）
サカエ薬局 無料送迎バス

無人化とその後

2010年4月1日、板柳案内所は無人化（閉鎖）され、五所川原営業所の管理となりました。2016年9月30日には、柏木経由 板柳 - 五所川原線が廃止されています。

停車路線

三世寺経由 弘前駅線
十腰内線
笹館線

設備（全て解体・撤去済）

かつては以下の設備が存在しましたが、現在は全て解体・撤去されています。

待合室
庁舎
事務室
検修庫
給油設備
乗務員用仮設トイレ

なお、バス停ポールは敷地内に存置されていましたが、構内から町道上に移設されています。

その他

長らく設置されていた「弘南バス 板柳営業所」の看板は2009年春に撤去されました。

板柳案内所の無人化（閉鎖）に伴い、定期券・回数券・高速バス乗車券の販売は、板柳十文字バス停前の安田商店へ委託されました。

参考文献

20年のあゆみ 弘南バス株式会社

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