北津軽郡

北津軽郡（きたつがるぐん）

青森県の北西部に位置する北津軽郡は、板柳町、鶴田町、中泊町の3町からなる郡です。人口は約3万人、面積は約300平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり約100人です。この郡は、豊かな自然と歴史的な背景を持つ地域として知られています。

歴史

郡発足以前

北津軽郡の地域は、明治初期まで弘前藩の領地でした。1871年の廃藩置県により弘前県、その後青森県の管轄となりました。明治初年には、現在の郡域には159の村が存在していましたが、その後の合併や廃村により、村の数は減少しました。

郡の発足

1878年、郡区町村編制法の施行により、津軽郡から北津軽郡が行政区画として独立しました。郡役所は五所川原村に設置されました。当初は109の村がありましたが、その後町村合併が進み、その数は大きく変動しました。

明治から昭和にかけて

1889年の町村制施行により、23の村が誕生。その後、五所川原村が町制を施行し、五所川原町となりました。さらに、金木村、板柳村、中里村、鶴田村も町制を施行し、郡内の町村は変遷を重ねました。

昭和の大合併

1954年、五所川原町を含む複数の町村が合併し五所川原市が誕生、郡から離脱。また、1955年には、郡内の町村で大規模な合併が行われ、町村の数は大幅に減少しました。これにより、現在の郡の形が形成されました。この過程で、一部の地域は郡を越えて合併することもありました。

平成以降

2005年、金木町と市浦村が五所川原市と合併し、中里町と小泊村が合併して中泊町が発足しました。これにより、北津軽郡は現在の3町体制となりました。

現在の北津軽郡

現在、北津軽郡は、板柳町、鶴田町、中泊町の3つの町で構成されています。これらの町は、それぞれの歴史と文化を保持しつつ、現代社会に適応した発展を遂げています。農業が盛んで、特に米やリンゴの栽培が知られています。

板柳町

板柳町は、北津軽郡の中央部に位置し、リンゴの栽培が盛んです。町内には、歴史的な建造物や美しい自然が残されており、観光地としても注目されています。

鶴田町

鶴田町は、北津軽郡の南西部に位置し、岩木川が流れる自然豊かな町です。スチューベンぶどうの栽培が盛んで、湖畔でのレジャーも楽しめます。

中泊町

中泊町は、北津軽郡の北部に位置し、日本海に面した町です。漁業が盛んで、新鮮な魚介類が楽しめます。また、風力発電施設も多く、自然エネルギーの活用にも力を入れています。

まとめ

北津軽郡は、歴史と文化が息づく地域であり、豊かな自然環境に恵まれています。農業や漁業などの産業が盛んであり、地域の人々の生活を支えています。この地域は、過去の変遷を経て、現在の姿に至っており、今後も独自の発展を続けることが期待されます。郡内には、歴史的な建造物や美しい自然が数多く残されており、訪れる人々を魅了しています。

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