弥富口駅

弥富口駅（やとみぐちえき）は、かつて愛知県弥富市鯏浦町に位置していた、名古屋鉄道尾西線の駅でした。

歴史

1933年（昭和8年）8月1日に開業。
1944年（昭和19年）に太平洋戦争の戦局悪化に伴い休止。
1946年（昭和21年）9月15日に休止前より300m北へ移設し復活。復活時より無人駅となる。
1983年（昭和58年）4月9日に愛知県道40号名古屋蟹江弥富線との立体交差化工事が完了し、高架駅となる。
2006年（平成18年）12月16日に廃止。

駅構造

単式1面1線ホームを持つ高架駅でした。駅集中管理システムは未導入の完全な無人駅であり、改札口もなく、階段を上がって直接ホームに入る構造でしたが、廃止された現在、駅入口は工事用の柵で封鎖されています。2005年・2006年に名鉄各線で廃止された7駅の中で唯一、ホームが当時のまま残っています。

線路は単線でしたが、高架化の際に上り線ホームの一部も作られるなど、複線化に対応できるような構造でした。しかし、複線化されることなく、利用者の減少により駅自体が廃止されました。

かつては日本毛織（ニッケ）弥富工場の従業員が多く利用していましたが、紡績業界の衰退とともに工場の規模は縮小し、跡地はイオタウン弥富やニッケ弥富ゴルフコースなどに変わりました。また、ニッケ関連会社であった弥富ウール株式会社が事業再編に伴い2009年（平成21年）5月末で操業を停止し、工場跡地が賃貸不動産用地になったことにより、弥富での紡績事業から完全に撤退しました。

駅周辺

東名阪自動車道（ほぼ駅の真上）
愛知県道40号名古屋蟹江弥富線
イオンタウン弥富
弥富海老江郵便局
IPC国際ペットカルチャー総合学院名古屋校
* 日本毛織（ニッケ） - 弥富工場の敷地だった場所にある。

利用状況

『名古屋鉄道百年史』によると、1992年度の1日平均乗降人員は121人でした。これは、当時の名鉄全駅（342駅）中333位、尾西線（23駅）中23位という低い順位でした（岐阜市内線均一運賃区間内各駅を除く）。

『愛知県統計年鑑』によると、1日平均の乗車人員は2004年度が61人、2005年度が62人でした。

隣の駅

名古屋鉄道

尾西線

普通

弥富駅 - 弥富口駅 - 五ノ三駅

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