弥栄橋

弥栄橋（いやさかばし）

弥栄橋は、岐阜県中津川市を流れる木曽川に架かる国道256号の橋です。かつては岐阜県恵那郡坂下町と長野県木曽郡山口村を結ぶ県境の橋でしたが、2005年（平成17年）の市町村合併により、現在は中津川市内の橋となっています。

概要

供用開始: 1995年（平成7年）
橋の長さ: 391.3m
幅: 9.7m
区間: 岐阜県中津川市坂下 - 岐阜県中津川市山口

現在の弥栄橋は2代目にあたります。特筆すべきは、橋の名前が文豪・島崎藤村によって命名されたという点です。初代の橋には、島崎藤村直筆の銘板が使用されており、その筆跡は現在の橋の銘板にも銅板で再現されています。

沿革

初代の弥栄橋は、1931年（昭和6年）8月18日に工事が始まり、突貫工事を経て、1932年（昭和7年）5月8日に開通しました。この橋の命名と銘板の文字は、いずれも島崎藤村によるものです。初代の橋は、現在の弥栄橋から約300m上流に位置する鉄橋でした。

初代の橋は老朽化が進んだため、1995年（平成7年）2月24日に現在の2代目弥栄橋が開通しました。初代の橋は1998年（平成10年）頃に解体されましたが、現在もその痕跡がわずかに残っています。

橋の文化的な価値

弥栄橋は、単なる交通インフラとしての役割だけでなく、島崎藤村という文豪の足跡を今に伝える文化的な価値も有しています。橋の銘板には藤村の直筆が使われており、その文字からは歴史と文化の重みを感じることができます。

現在も地域の人々の生活を支え、木曽川の美しい自然と調和する弥栄橋は、中津川市を訪れる人々にとって見逃せないスポットの一つと言えるでしょう。橋を渡る際には、ぜひその歴史と文化に思いを馳せてみてください。

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