張一博

張 一博（ちゃん かずひろ）

基本情報

張一博は中国の上海に1985年7月5日に生まれ、日本で卓球選手としてのキャリアを築いています。彼は琉球アスティーダの監督を務めており、卓球界において高い評価を受けています。また、妻はかつて福原愛のコーチとして知られる張莉梓です。

経歴の始まり

高校生の頃に日本に移住し、青森山田高校を卒業後、青森短期大学に進学しました。2008年8月に日本国籍を取得し、その後すぐに卓球の国際大会にも参加し始めました。彼のITTFプロツアーデビューは2008年9月11日から14日にかけて上海で行われたPanasonic中国オープンです。この大会で彼は国際舞台へと足を踏み入れることとなります。

同年の12月24日、張は第50回世界卓球選手権団体戦の日本代表選手選考会で優勝し、見事に男子日本代表入りを果たしました。彼はその後の平成年間においても、日本リーグで数々の賞を受賞し、特に平成19年度には前・後期ともに最高殊勲選手賞を得るなど、優れた成績を収めました。

Tリーグでの活躍

2018年には東京アートを退社し、Tリーグの琉球アスティーダに選手兼コーチとして加入しました。ここで彼は4試合に出場し、2019-20シーズンからは監督に就任しました。そのシーズン中、彼が指揮を執った琉球アスティーダはプレーオフで木下マイスター東京に勝利し、初優勝を達成しました。

2021年には監督としての役割と並行して男子ナショナルチームのコーチも務めることとなり、彼の卓球界での影響力はさらに高まりました。2024-25シーズンをもって、琉球アスティーダの監督を退任する予定です。

プレースタイル

張一博は、常に前陣を守りつつ、両ハンドでのカウンター攻撃やブロックを駆使するプレースタイルを持っています。下がってプレーすることは少なく、ラリー戦にも強いのが特徴です。特筆すべきは、2010年に開催されたUAEワールドチームカップクラシックにおいて、世界ランク1位の馬龍に勝利したことです。これは彼の名を国際的に知らしめるきっかけとなりました。

主な戦歴

張の卓球キャリアには、多くの輝かしい戦歴があります。以下は一部の重要な成績です：

• - 2003年8月　第72回全国高校卓球選手権大会シングルスで3位
• - 2004年8月　第73回全国高校卓球選手権大会シングルスで2位（優勝は岸川聖也）
• - 2005年12月　第2回全日本学生選抜卓球選手権大会で優勝
• - 2006年12月　第3回全日本学生選抜卓球選手権大会で優勝
• - 2009年3月　第61回東京卓球選手権大会シングルスで2位
• - 2010年1月　全日本卓球選手権大会一般男子シングルスで準優勝
• - 2013年1月　全日本卓球選手権大会一般混合ダブルスで優勝
• - 2015年1月　全日本卓球選手権大会一般男子シングルスで準優勝

結論

張一博の卓球選手としてのキャリアは、多くのタイトルと成果に彩られています。今後も彼が卓球界で果たしていく役割に期待が寄せられます。

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