後藤修

後藤 修（ごとう おさむ）について

後藤修は、1934年4月1日に静岡県で生まれ、2019年9月10日に85歳で逝去したプロ野球選手であり、同時にゴルフコーチとしても知られています。プロ野球現役時代には、8つの球団を渡り歩くという珍しいキャリアを持ち、そのため「ジプシー後藤」と呼ばれました。彼の人生は、野球とゴルフの世界での挑戦と成果に満ちていました。

来歴・人物

プロ入り前

後藤は磐田南高校に在籍していた頃は特に目立たない存在でしたが、アマチュア時代に新田恭一と手紙を通じてトレーニング方法を交換していました。この縁が深まり、1952年には松竹ロビンスに入団することになりました。プロ入り前に得た経験は、その後の彼のプレースタイルに影響を与えました。

現役時代の活躍

プロ入り後、彼は松竹を皮切りに、大洋松竹ロビンス、東映フライヤーズ、大映スターズ、読売ジャイアンツ、近鉄バファロー、南海ホークス、西鉄ライオンズの計8球団でプレーしました。特に驚かされたのは、彼がテスト入団の選手でありながら、各球団が彼の才能に惚れ込み、次々と高額な契約を提示したことです。後藤は、各球団で多くのレジェンドと共にプレーし、彼自身も才能に恵まれた選手として知られました。

彼のピッチングスタイルは、重くスピードのある直球が特徴で、スライダーやカーブ、シュートなど多彩な変化球を投げ分ける一方で、制球力にやや課題がありました。また、打撃においても長打力があったものの、変化球に弱い一面を持っていました。

引退後の活動

引退した後は故郷に戻り、土木建築業に従事。その後は運送会社の運転手として働きましたが、1967年頃からは野球評論に取り組み始めました。彼の野球に対する見解は、多くの読者に影響を与え、1972年には専門の解説者としても活動を開始します。

同時に、後藤はゴルフに興味を持つようになり、ゴルフコーチとしても活躍しました。彼は自らゴルフの道具を購入し、練習を重ねる過程を自身の連載で発表しました。この体験がきっかけとなり、ゴルフ指導者としても成功を収め、中嶋常幸や尾崎将司などの指導を行いました。

結論

後藤修の人生は、プロ野球選手としての輝かしい経歴と、引退後の多彩な活動に彩られています。彼は、スポーツ界において多くのファンと仲間に愛された存在であり、その影響力は現在もなお続いています。彼の名は、プロ野球の歴史に刻まれており、後世に語り継がれることでしょう。

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