後藤敏博

後藤敏博について

後藤敏博（ごとう としひろ）は、1966年9月10日に福岡県福岡市で生まれたバスケットボール選手および指導者です。彼は選手として、主にガードポジションで活躍し、JBLリーグでの5回の優勝やオールジャパンでの3回の優勝といった輝かしい実績を残しました。活躍した後、1998年に選手生命を終え、2000年からは指導者としての道を歩み始めました。

選手時代の経歴

後藤は修猷館高等学校を経て中央大学に進学します。在学中、全日本大学選手権大会の優勝を果たし、大学バスケットボール界でその名を知られる存在に成長しました。卒業後の1989年には熊谷組に加入し、そこで同僚の外山英明らと共に日本リーグでの2回の優勝とオールジャパンでの1回の優勝に貢献しました。

その後、熊谷組の休部を経ていすゞ自動車に移籍し、ここでも日本リーグで3度とオールジャパンで2度の優勝を経験しました。また、バスケットボール男子日本代表としても活躍し、1990年のアジア競技大会や1991年と1993年のアジア選手権など多くの国際大会に出場。いすゞ自動車でのキャリアを1998年に終え、その後は待望の指導者としてのキャリアをスタートさせました。

指導者としての成績

コーチとしての第一歩を踏み出した後藤は、2000年にWリーグのトヨタ自動車のコーチに就任。そのシーズンは3勝18敗という結果で最下位に終わり、入れ替え戦で降格を余儀なくされるも、翌シーズンにはW1リーグ2位を果たし、入れ替え戦を経てWリーグに復帰しました。

次に、2005年には福岡レッドファルコンズの監督に就任しましたが、体調不良を理由に辞任することになりました。その後は再びトヨタ自動車のコーチに戻り、2009年にはU-19世界選手権の日本女子代表ヘッドコーチに就任しました。

2012年には再びトヨタ自動車のヘッドコーチに就任し、しっかりとした指導力を発揮。2013年にはオールジャパンでの優勝に導き、Wリーグでの見事な成果を収めました。2014-2015シーズンを最後に退任した後は、カナダやアメリカでコーチングを学び、指導者としての技術をさらに高めました。

2017年にBリーグ・B2の仙台89ERSのヘッドコーチに就任した後、若手選手の育成やチームの再建を目指しました。守備を重視する戦術に変更したものの、選手の怪我や戦術の適応がうまくいかず、成績は思わしくありませんでした。結果的に2018年1月にヘッドコーチを退任することになりました。

後藤敏博のキャリアを振り返ると、選手としての成功に加え、指導者としても多くの挑戦と成果を積み重ねてきたことが分かります。今後もバスケットボール界での影響力を持つ存在であり続けることでしょう。

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