後藤満久

後藤 満久：グラウンドに情熱を燃やし続ける指導者

後藤 満久（ごとう みつひさ）氏は、1985年4月5日に大阪府高石市に生まれた日本の元ラグビー選手であり、現在はジャパンラグビーリーグワンに所属するクボタスピアーズ船橋・東京ベイでアシスタントコーチとしてチームを支えています。現役時代は、主にフォワードの要であるフッカー（HO）としてプレーしました。そのキャリアは、友人からの誘いをきっかけに始まったラグビーへの情熱と共に歩んできました。

キャリアの黎明期：関西創価高校から京都産業大学へ

後藤氏がラグビーと出会ったのは、友人の誘いによるものでした。この偶然の出会いが、彼のその後の人生を決定づけることになります。高校は関西創価高校に進学し、ここで本格的にラグビーに取り組み始めます。高校卒業後の2004年、彼は京都産業大学へと進学。関西大学リーグの強豪として知られる同大学ラグビー部で、選手としての才能をさらに開花させていきます。大学での活躍は目覚ましく、特に2007年にはチームの精神的支柱となる主将を務め上げました。リーダーシップを発揮し、チームを牽引した経験は、後のプロキャリアや指導者としての活動においても重要な財産となります。

プロキャリア：クボタスピアーズでの挑戦

京都産業大学を卒業した2008年、後藤氏はトップリーグのクボタスピアーズ（現：クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）に加入し、プロラグビー選手としてのキャリアをスタートさせました。身長173cm、体重99kgという体格は、フッカーとしてスクラム最前列で戦う上で必要な強さと低重心を兼ね備えていました。「ごっちゃん」のニックネームでチームメイトやファンから親しまれました。

クボタスピアーズ加入後、徐々にチームに馴染み、トップリーグの舞台での活躍を目指します。そして、プロ入りから2年後の2009年10月10日、ジャパンラグビートップリーグ第5節のコカ･コーラウエストレッドスパークス戦において、途中出場ながら念願の公式戦初出場を果たしました。この日を皮切りに、彼はクボタスピアーズの重要な戦力として、長きにわたりチームに貢献することになります。フッカーとして、スクラムの安定、ラインアウトでの正確なスローイング、そして激しいブレイクダウンでの献身的なプレーでチームを支え続けました。

新たな道へ：現役引退とコーチへの転身

選手として10年以上のキャリアを積み重ねた後藤氏は、2021年に現役を退くことを決断しました。しかし、彼のラグビーへの情熱が冷めることはありませんでした。現役引退後、彼はすぐさまクボタスピアーズ船橋・東京ベイのアシスタントコーチに就任し、指導者としての新たな一歩を踏み出しました。選手として培った豊富な経験と、京都産業大学主将時代に発揮したリーダーシップを活かし、若手選手の育成やチーム戦略のサポートなど、グラウンドの内外からチームを支えています。選手時代とは異なる視点からラグビーと向き合うことで、彼のキャリアは新たな局面を迎え、日本のラグビー界に貢献し続けています。

後藤氏のキャリアは、友人からの誘いという偶然から始まり、大学での成長、プロでの活躍、そして指導者としての現在へと続いています。彼の経験は、これからラグビー選手を目指す人々にとって、大きなインスピレーションとなるでしょう。大阪府出身者として、また京都産業大学ラグビー部やクボタスピアーズの歴史においても、その名前は記憶されるべき存在です。

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