徐容彬

徐容彬の野球人生

徐容彬（ソ・ヨンビン）は1971年1月2日、韓国のソウル特別市に生まれた元プロ野球選手であり、現在は野球指導者として活動している。彼の選手としてのキャリアは、檀国大学校を卒業した1994年にLGツインズに入団したことから始まった。*

初年度からレギュラーとして活躍した彼は、同期入団の柳志炫および金宰炫と共に「新人三銃士」と呼ばれ、韓国プロ野球史に名を刻むこととなる。特筆すべきは、1994年4月16日に公式戦で新人選手として初めてサイクルヒットを達成し、攻守にわたる貢献が評価されたことである。この年は、彼の157安打が記録的な成果となり、2017年に李政厚に破られるまで新人シーズンの安打数としての記録を保持していた。

しかし、彼のキャリアは順風満帆ではなかった。1999年に兵役逃れのための賄賂事件に関与したことで、韓国の警察当局に身柄を拘束された。2000年に球界に復帰したが、2002年には公益服務要員として国軍の兵役に就くこととなった。こうした波乱の過去を経て、2005年に再びLGツインズに戻ったものの、2006年に現役を引退した。

引退後はコーチとしてのキャリアが始まる。2007年からは中日ドラゴンズでのコーチ研修を受け、復帰後はLGツインズでスカウトを経て2008年から2013年には打撃コーチを務めた。2014年には中日ドラゴンズで打撃コーチ補佐として契約を結び、二軍を主に指導する役割を担った。翌年にはLGに復帰し、三軍総括コーチとしての役割を果たし、さらに2016年から一軍打撃コーチへと昇進したが、2017年に退任する。

その後、2018年から2020年まで韓国のSPOTVで野球解説委員として活動し、知識を広めていった。私生活では1999年に韓国女優のユ・ヘジョンと結婚し、一男一女をもうけたが、2007年に離婚。新たなステージへの移行が求められた彼は、2021年からKTウィズの二軍監督を務め、2023年からは一軍の首席コーチに昇進した。

2024年からはLGツインズの二軍監督に就任する運びとなったが、5月には退任し、フロントに異動した。彼のキャリアは選手としてもコーチとしても多くの記録と思い出を残しており、今後の更なる活躍が期待されている。

獲得タイトル

• - ゴールデングラブ賞:1回（1994年）

背番号

• - 62（1994年 - 2006年）
• - 72（2009年 - 2013年、2015年 - 2017年、2024年 - ）
• - 82（2014年）
• - 81（2021年 - 2023年）

徐容彬の野球人生は、困難を乗り越えた果敢な挑戦と、キャリアを通じた成長の成果を物語っている。

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