徐根宝

徐根宝のプロフィールとその功績

徐根宝（じょ こんぽう、スー・ゲンバオ）は1944年1月26日に上海で生まれた中国のサッカー選手であり、指導者でもあります。彼のサッカー人生は長く、1965年から1975年にかけて中国代表として数々の試合に出場しました。現役引退後は指導者としての道を歩み始めます。

選手から指導者へ

徐根宝は1975年から指導業に転身し、1984年から1986年にかけては北京体育学院で教鞭を執りました。その後、1990年から1992年にはオリンピック中国代表の監督に就任し、国際舞台での指導経験を積みます。彼の指導スタイルは、厳格さと柔軟性を兼ね備えており、多くの選手から信頼を寄せられました。

クラブチームでの功績

プロサッカーリーグが設立された後の1993年から1996年には、上海申花の監督を務め、1995年度の中国1部リーグ「甲Aリーグ」を制覇するという快挙を成し遂げました。これにより、彼は上海申花の歴史に名を刻むこととなります。

さらに、1997年には広州松日を指導し、一部リーグへの昇格を果たしました。彼の「謝天、謝地、謝人」という名言は多くのサッカーファンの心に残っています。この言葉は、サッカーの成功は多くの人々の支えによるものであるという彼の信念を表しています。

アジアでの競争

1998年には大連万達を指揮し、中国王者に導いたほか、アジアクラブ選手権で準優勝という輝かしい成績を残しました。徐根宝はその後も2000年に「根宝足球基地」を設立し、若手選手の育成に力を入れます。

若手育成のための挑戦

2000年から2001年には上海中遠足球倶楽部の監督を務め、2002年にも再度上海申花の指揮を執りましたが、成績不振により辞任。その後の2002年からは自身の資金を投じて若手選手の育成に専念し、サッカー界への貢献を続けました。

2005年には「上海東亜足球倶楽部」を設立し、董事長、チェアマン、総監督を兼任しました。2007年、上海東亜を率いて3部リーグで優勝し、2部リーグへの昇格を果たしました。翌年の2008年にはチームを2部リーグで6位にまとめる成果を上げました。

さらなる栄光へ

特筆すべきは、2009年に上海U-20代表を率いて、26年ぶりとなる全国運動会での優勝を達成したことです。この成功は徐根宝の指導力を証明するものでした。さらに、2012年9月29日には上海東亜を率いて68歳の高齢で中国1部リーグ「中国スーパーリーグ」への昇格を実現しました。この偉業は、彼のサッカーへの情熱と献身を物語っています。

徐根宝は中国サッカー界において、選手としても指導者としても多大な功績を残し、次世代の選手たちの育成にも貢献し続けています。

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