御前崎風力発電所

御前崎風力発電所

御前崎風力発電所は、静岡県御前崎市に位置する中部電力の風力発電所です。浜岡原子力発電所の東西に広がる海岸線に沿って、11基の風車が設置されています。これらの風車は、合計で22,000kWの発電能力を持ち、地域社会へのクリーンエネルギー供給に貢献しています。

発電所の特徴

この発電所の特徴は、2,000kWの発電能力を持つ風車が11基設置されている点です。各風車の羽根の直径は80メートル、取付高も80メートルと、その規模の大きさが際立ちます。風力発電システムは、日立製作所と富士重工業が共同で開発した「SUBARU80/2.0風力発電システム」を採用しています。このシステムは、ダウンウィンド方式と呼ばれる風車が風下に向かって回転する方式を採用しており、効率的な風力エネルギーの変換を可能にしています。

運転開始

御前崎風力発電所は、二段階に分けて建設されました。まず、2010年2月19日に東側に設置された3基（1期工事）が営業運転を開始しました。続いて、2011年1月28日には西側の8基（2期工事）が運転を開始し、発電所全体が本格的に稼働するようになりました。

近隣の風力発電所

御前崎市周辺には、他にも複数の風力発電所が稼働しています。以下に主なものを紹介します。

落居ウインドファーム（牧之原市）：9,500kWの発電能力を持ち、1,500kWの風車1基と2,000kWの風車4基で構成されています。
御前崎港（御前崎市）：御前崎港内には、複数の小規模風力発電施設があります。
マリンパーク御前崎発電所「くるくる」：660kWの発電能力を持つ風力発電施設です。
しずおか風トピア風力発電所「ぶんぶん」：300kWの発電能力を持つ小規模風力発電施設です。
御前崎港風力発電施設「ウィンクル」：1,950kWの発電能力を持つ施設です。

これらの風力発電所は、地域における再生可能エネルギーの普及に貢献しています。

環境への配慮

風力発電は、二酸化炭素の排出を抑制し、地球温暖化対策に有効な手段として注目されています。御前崎風力発電所は、地域の自然環境と調和しながら、クリーンエネルギーの供給を担っています。

その他の情報

御前崎風力発電所の周辺には、浜岡砂丘などの自然景観も広がっており、観光資源としての魅力も持っています。また、冬に吹く「からっ風」は、この地域の気候の特徴を示しています。

関連情報

中部電力：御前崎風力発電所を運営する電力会社です。
* 風力発電の開発：中部電力は、新エネルギー開発にも積極的に取り組んでいます。

御前崎風力発電所は、地域のエネルギー自給率向上と環境保護に貢献する重要な施設です。これからも、その役割が期待されています。

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