御岳県立公園

御岳県立公園は、長野県木曽地域に位置する県立自然公園であり、その面積は1万8764ヘクタールに及びます。1952年3月3日に指定され、長野県の西側にそびえる御嶽山を中心に、開田高原や寒原高原といった地域を包括しています。

公園の平均標高は1000メートルを超え、山岳地帯と高原が織りなす多様な自然景観が特徴です。公園内は、その自然環境の特性に応じて、第1種特別地域、第2種特別地域、第3種特別地域、そして普通地域という4つの区分に分けられています。

第1種特別地域: 御嶽山の山頂部、剣ヶ峰や継子岳といった主要な山頂や稜線沿いの地域で、公園の核心部を形成しています。
第2種特別地域: 第1種特別地域の周囲、標高2,000メートル付近以上の地域、そして地獄谷や伝上川の上流部が含まれます。
第3種特別地域: 王滝特別地域（おんたけ2240スキー場一帯）と開田高原特別地域（開田高原一帯）が指定されており、レクリエーションや観光の拠点となっています。
普通地域: 御嶽山の山麓地域が該当し、山間の集落や農地などが広がります。

公園内には、御嶽山（主峰は剣ヶ峰）、継子岳、継母岳、三笠山、小三笠山などの山々が連なっています。また、一ノ池、二ノ池、三ノ池、四ノ池といった湖沼も点在しています。特に二ノ池は、日本国内の湖沼の中で最も高い地点（標高2905m）に位置することで知られています。

公園の所在地は木曽郡に属し、木曽町（旧開田村、旧三岳村）、王滝村といった市町村が関連しています。公園の名称については、「御岳県立自然公園」と「自然」の文字を加えて表記される場合も見られますが、正式名称は「御岳県立公園」です。

御岳県立公園は、長野県立公園条例（昭和25年長野県条例第12号）に基づき指定されました。その後、長野県立自然公園条例（昭和35年長野県条例第22号）の施行により、従前の公園区域は現条例に基づく自然公園区域とみなされることになりました。このため、正式名称は現在も「御岳県立公園」として存続しています。

関連情報

県立自然公園: 長野県内には他にも多くの県立自然公園があり、豊かな自然環境が保護されています。
御嶽山県立自然公園（岐阜県側）: 御嶽山は長野県と岐阜県にまたがっており、岐阜県側にも県立自然公園が指定されています。

御岳県立公園は、その豊かな自然と多様な地形が織りなす景観が魅力であり、登山やハイキングなど、四季を通じて様々なアクティビティが楽しめます。また、貴重な高山植物や動物が生息しており、自然観察の場としても重要な役割を担っています。

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