御崎公園球技場

御崎公園球技場

御崎公園球技場（みさきこうえんきゅうぎじょう）は、兵庫県神戸市兵庫区内の御崎公園に所在する多目的スタジアムで、通称「ノエビアスタジアム神戸」として知られています。この名称は、神戸市に本社を置く企業・ノエビアが命名権を取得したことに由来し、2013年から使用されています。それ以前は「神戸ウイングスタジアム」という名称で親しまれていました。

スタジアムの歴史

1970年に神戸市立中央球技場として開設され、当時は日本初の夜間照明を完備した球技専用のスタジアムでした。当初、収容人数は約13,000人で、メインスタンドは座席、バックスタンドは立見席、ゴール裏は芝生席となっていました。1992年以降、Jリーグが始まると、試合会場としても利用されるようになりましたが、その後の改修工事や施設規定により、メインの利用はJサテライトリーグに限られました。

2002年のFIFAワールドカップを機に、スタジアムは大規模な改修を受け、約40,000人規模の収容能力を有する競技場に生まれ変わりました。仮設席を加えた42,000人収容のスタジアムとしてオープンし、2003年には収容人数を34,000人に減少させつつ、開閉式屋根や各種施設が整備されました。時にはヴィッセル神戸がホームスタジアムとして利用し、多くのサッカーやラグビーの試合がここで行われています。

近年の展開と特徴

2021年には、プロ女子サッカーリーグ「WEリーグ」の開幕戦の場としても採用され、特に注目を集めました。また、スタジアム内には感覚過敏を抱える方々のための「センサリールーム」が設けられ、観戦環境の多様性を重視しています。また、観客席の命名権を導入するなど、企業との協力による新しい運営スタイルも見られます。

東京2020オリンピック後の新型コロナウイルス感染症への対策として、感染防止のための光触媒コーティングが施されるなど、先進的な取り組みも行われています。

設備とサービス

スタジアム内には、サッカーやラグビーを始めとした各種スポーツイベントに対応した多目的の施設が備わっています。スタンド全体は背もたれ付きで、カップホルダーも完備され、観客が安心して観戦できる環境が整っています。また、スタジアムの南側には食事やリフレッシュができるスポーツジムや貸切レストランも併設されています。

アクセス

御崎公園球技場へのアクセスは非常に便利で、地下鉄やバスの他に自家用車の利用も可能です。試合開催時には臨時の交通手段も用意され、観客がスムーズに会場に到着できるよう配慮されています。

結論

御崎公園球技場は、歴史的背景とともに、今も進化を続ける文化の発信地です。スポーツイベントのみならず、さまざまな地域イベントが行われ、市民に愛されるスタジアムとしてその存在感をさらに高めています。今後とも多くの人々に利用されることが期待されています。

もう一度検索