御所神社 (阿波市)

御所神社（ごしょじんじゃ）

御所神社は、徳島県阿波市土成町吉田に位置する神社です。ここは、土御門上皇の終焉地として知られています。また、境外摂社も設けられた場所であり、地域の歴史と深い関わりを持っています。

歴史

御所神社の創建年は明確にはわかっていませんが、土成町に存在する椎ヶ丸古墳の近くに鎮座しています。元々この神社は「吹越神社」と呼ばれ、1913年（大正2年）に村内の28の神社が合祀され、その後1957年（昭和32年）には御所屋敷にあった御所神社が合併し、現在の名称である「御所神社」が誕生しました。

この神社は、約6km北に位置する境外社である「奥御所神社」とも関連があります。この奥御所神社は、土御門上皇の終焉地と伝えられる場所で、上皇の御神霊が祀られています。地元の旧家である澁谷家には、上皇が社殿の近くにある谷川の「御腹石」という岩の上で食事をしたという伝承が残されています。

土御門上皇は、承久の乱の後に土佐に流罪となりましたが、その後に阿波国へと移されました。彼は板野町にある行宮（松木殿）を経て、1227年（嘉禄3年）に現在の土成町吉田の御所屋敷で行宮を営んでいたとされています。土御門上皇は、1231年（寛喜3年）に37歳で病により崩御したと伝えられていますが、その埋葬地についてはさまざまな説があります。

祭神

御所神社では、以下の二柱の神が祀られています。

• - 素盞鳴命（すさのおのみこと）
• - 土御門上皇

アクセス

御所神社へのアクセスは、徳島自動車道「土成インターチェンジ」から車で約3分の距離にあります。周辺には美しい自然環境が広がっており、静かな参拝ができる場所です。

参考文献

• - 『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

関連項目

• - 阿波神社

外部リンク

• - 御所神社

御所神社は地域の歴史と文化を深く受け継いでおり、訪れる人々にとって心を癒す空間を提供しています。神社の境内には、幕末から明治時代にかけての数々の遺物も残っており、歴史を感じることができるスポットです。

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