御殿場高原時之栖

御殿場高原時之栖について

御殿場高原時之栖（ごてんばこうげんときのすみか）は、静岡県御殿場市に所在する複合レジャー施設です。この施設は、地域密着型の観光名所として知られ、御殿場高原ビールの醸造所も併設されています。地元の人々は、ここを単に「御殿場高原ビール」と呼ぶこともあります。

概要

広大な敷地内には、宿泊施設や飲食店、温泉、さらにはサッカー場や美術館も完備されています。また、夏と冬には美しいイルミネーションが施され、多くの観光客を魅了しています。こちらは、自然と文化、アクティビティが融合した豊かな楽しみを提供する場所と言えるでしょう。

歴史

御殿場高原時之栖は、元々静岡県の酪農研究施設として設立されました。その後、この施設は民間に譲渡され、ホテルを含むレジャー施設・富士牧場公園として営業を開始しました。1990年代半ばに、米久の創業者に買収されたことが転機となり、1995年から御殿場高原ビールの醸造が始まり、地ビールブームに乗って観光客が増加することとなりました。その後も施設は拡張を続け、2000年代初頭から冬季、夏季に発光ダイオードを使用したイルミネーションが行われるようになり、その結果、さらなる集客につながりました。

温泉施設

1995年に営業を開始した温泉は、2種類の源泉を持つ4つの施設で構成されています。

1. 気楽坊: 「ホテル時之栖」に併設されており、大浴場や露天風呂のほか、多様な入浴スタイルを楽しめます。源泉は「時之栖第1号」で、設備は循環・加温されています。
2. 茶目湯殿: 古民家を移築した静かな設計で、18歳未満は入場できません。「天空の湯」からは富士山を望むことができ、こちらの源泉は「時之栖第2号」で、1号よりも温度が高いことで知られています。
3. 柚子の湯: 「御殿場高原ホテル」および「Hotel Brush Up」の宿泊者専用の温泉です。
4. 林檎の湯: 「ブルーベリーロッジ」や「スローハウスヴィラ」の宿泊者対象の温泉で、詳細については公表されていません。

スポーツ施設

時之栖スポーツセンターは、株式会社時之栖によるサッカーを中心にしたスポーツ施設です。敷地内には17面のグラウンドが整備されており、最大2500人収容できる宿泊施設も用意されています。サッカー合宿や大会が頻繁に行われており、日本代表や各クラブチームが利用しています。特に2002 FIFAワールドカップではウルグアイ代表が合宿を行うなど、国際的なスポーツ交流の場としても貢献しています。

アクセス

御殿場高原時之栖へは、車で東名高速道路の御殿場ICから約20分の距離にあります。公共交通機関では、最寄りのJR御殿場線の岩波駅から送迎バスが運行されており、それぞれの駅からもアクセスが比較的容易です。また、東京や名古屋といった主要都市からの高速バスも利用可能で、都心から簡単に訪れることができます。

その他

2007年には、沼津市で開催された技能五輪国際大会の選手村としても利用された経験があります。また、御殿場市内には「時の栖」という地区も存在しますが、こちらは無関係です。御殿場高原時之栖は、多彩な楽しみ方ができる空間として、今後も多くの人々に愛されることが期待されています。

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