復興局

復興局について

復興局は、東日本大震災からの復興事業を円滑に進めるため、復興庁設置法に基づき設置された復興庁の地方機関です。特に被害の大きかった岩手県、宮城県、福島県に本局が置かれ、各県内には複数箇所の支所が設置されています。

概要

復興局は、復興庁の所掌事務の一部を分担し、担当区域内において、国や地方自治体、関係民間企業等と連携し、復興事業に関する協議や調整を行うことを主な任務としています。被災地のニーズを踏まえ、各地域の状況に応じたきめ細やかな支援と事業の推進を担っています。

各復興局には、担当の副大臣や大臣政務官が配置され、その下に復興局長、次長、事務組織が置かれています。これにより、迅速かつ効率的な意思決定と事業執行が可能となっています。特に、福島復興局には、除染を担当する環境省福島地方環境事務所や、避難指示区域の再編等を担当する原子力災害現地対策本部（オフサイトセンター）を統括する福島復興再生総局が設置されており、複雑な課題に対応できる体制が構築されています。

沿革

復興局は、東日本大震災からの復興を確実にするため、以下の歴史を経て現在に至っています。

2011年3月11日：東日本大震災が発生。
2011年12月9日：復興庁設置法が成立。
2012年2月10日：復興庁設置法施行、復興庁が設置され、復興局が発足。
2013年12月3日：福島復興局に帰還環境整備センターが開設（福島県双葉郡川内村）。
2016年3月31日：青森事務所が閉鎖。
2017年5月30日：福島復興局の帰還環境整備センターが川内村から富岡町に移転。
2018年3月31日：茨城事務所が閉鎖。
2019年5月7日：福島復興局いわき支所を富岡町に移転し富岡支所に名称変更。福島復興局南相馬支所を浪江町に移転し浪江支所に名称変更。
2021年4月1日：岩手復興局が盛岡市から釜石市へ、宮城復興局が仙台市から石巻市へ移転。旧本部はそれぞれ盛岡支所、仙台支所に名称変更。福島復興局の帰還環境整備センターが帰還・移住等環境整備センターに名称変更。

これらの変遷から、復興局が被災地の状況やニーズに合わせて組織や機能を柔軟に変化させてきたことが分かります。

組織

各復興局の事務組織は以下の通りです。

岩手復興局（岩手県釜石市）

総括
総括班
事業推進・交付金
まちづくり推進・利活用班
産業・観光振興
企業支援・観光班
盛岡支所（岩手県盛岡市）
調整
調整班
宮古支所（岩手県宮古市）
被災者支援
被災者・人的支援班

宮城復興局（宮城県石巻市）

企業連携推進室
総括
総括班
庶務・会計班
被災者支援
被災者支援・原子力災害復興班
事業推進・交付金
まちづくり推進・利活用班
産業・観光振興
産業支援・観光班
企業連携推進室
仙台支所（宮城県仙台市）
気仙沼支所（宮城県気仙沼市）

福島復興局（福島県福島市）

総括
総括班
横断的復興制度
企画班
特区班
交付金班
帰還・再生班
移住・定住班
復興支援・個別自治体
地域班
富岡支所（福島県双葉郡富岡町）
浪江支所（福島県双葉郡浪江町）
* 帰還・移住等環境整備センター（福島県双葉郡富岡町）

脚注

復興局は、被災地の復興を着実に進めるため、関係機関と緊密に連携し、地域の実情に応じた柔軟な事業展開を行っています。復興の進捗とともに、組織の変遷や機能の変化にも注目していくことが重要です。

外部リンク

復興庁公式サイト

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