徳円寺 (徳島県佐那河内村)

徳円寺について

徳円寺（とくえんじ）は、徳島県名東郡に位置する浄土宗の寺院です。この寺はその名の通り、石楠花の美しさで特に知られています。また、東山渓県立自然公園に指定されており、その自然環境も見逃せません。

歴史 of 徳円寺

徳円寺は、1818年から1829年にかけての文政年間に、浄智寺の末寺として創建されました。開山したのは徳円上人で、彼は1816年に阿波国に流れ着きました。その後、鳴門市や阿南市の伊島、吉野川市の高越山などで修行を重ねた後、最終的に佐那河内の嵯峨の地を終焉の地として選んだとされています。

この寺がある場所は、険しい山谷に位置しており、そのため密教系の寺院ではないかと疑われることもあります。徳円寺は、標高700mの嵯峨川の上流に建てられているため、自然の壮大さが感じられます。1824年には信者の協力により、寺院が正式に建立されました。

石楠花の魅力

徳円寺は「石楠花の寺」としての名声を確立しています。境内に広がる壁ヶ嶽と呼ばれる場所では、数百本もの自生する石楠花が見られ、特に樹齢120年以上のものも多いです。毎年、4月の末から5月の初めにかけて、2から3メートルの高さの樹上にあふれるように桃色の花が咲き誇り、この光景はまさに息を呑む美しさです。

この時期に訪れると、花たちのあでやかな姿を見ることができ、訪問者たちに深い感動を与えています。花々の香りも漂い、心を穏やかにしてくれるでしょう。

アクセス方法

徳円寺へのアクセスも便利です。JR「徳島駅」から車を使えば約40分、徳島自動車道の「徳島インターチェンジ」からも約50分で到着します。

徳円寺は、美しい自然と歴史が息づく場所です。特に春の石楠花の季節には、多くの人々が訪れ、心を癒されています。ぜひ一度、立ち寄ってその魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

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