徳島県立板野高等学校

徳島県立板野高等学校の概要

徳島県立板野高等学校は、徳島県の板野郡板野町に位置する公立の高等学校です。学校は普通科を設置しており、学校の設置学区は第二学区に属しています。特筆すべきは、定員の2%以内で第一学区、第三学区、香川県からの新入生を受け入れることができる点です。

沿革

この学校の歴史は1906年にさかのぼります。当時、板野郡立蚕業学校として設立され、同年の10月18日には第一回入学式が行われました。1913年には名称を板野郡立農蚕学校に変更し、実科女学校を併設しました。そして1923年には、県立に移管され、徳島県立板西農蚕学校に改称、その後も数度の名称変更を経て、1949年に現在の徳島県立板野高等学校が誕生しました。新たに普通科、農業科、農村家庭科が設置され、さらに定時制北灘分校も開校されました。

その後、1960年に上板教室が上板分校に改称されるなど変遷を経て、1970年に上板分校は廃校となります。1982年には農業科、家政科、畜産科の募集が停止し、2004年に単位制の導入がありました。創立100周年を迎えた2006年10月18日には、特別な記念式典が挙行されました。

上板分校の歴史

上板分校は1948年に設立され、地域の5町村によって組合立の農業高等学校としてスタートを切りました。この分校は定時制課程のみで、農業科や家庭科が設置されていました。当初は松島小学校を利用しつつ、1950年には新たな校舎が建設されて移転しました。

その後、1956年には県の管理下に入り、定時制課程の松島分校は募集が停止され、上板教室と改称されました。1960年には再び上板分校と呼ばれるようになり、1970年に廃校となり、統合されました。

校是と部活動

板野高等学校の校是は「耕不尽」であり、これは努力を続けることの大切さを表しています。部活動も活発で、文化部では書道や美術、科学、写真、放送、音楽と多彩な学びが展開されています。体育部も充実しており、硬式野球、陸上競技、バレーボール、バスケットボール、サッカー、相撲など多くの活動が行われています。さらに、イラストや茶道、将棋を楽しむ同好会も設置されています。

著名な関係者

この学校からは多くの著名な卒業生が輩出されています。例えば、政治家の玉井孝治氏や、植物学者で元校長の村井貞固氏、さらには大相撲力士の秀湊忠司氏などがいます。特に秀湊氏は、板西農蚕学校時代の在学中に中退しながらも、名を馳せたことでも知られています。

まとめ

徳島県立板野高等学校は、数々の歴史を経て地域社会に根付いた学校であり、学問とスポーツ、文化活動の充実した教育環境を提供しています。生徒たちは校是である「耕不尽」の精神を元に、多様な経験を積んでいきます。

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