徳川剣豪伝 それからの武蔵

『徳川剣豪伝 それからの武蔵』について

『徳川剣豪伝 それからの武蔵』は、1996年1月2日にテレビ東京で放送された、全六部からなる12時間超の大型時代劇です。この作品は、1981年に萬屋錦之介主演で制作された『それからの武蔵』のリメイクであり、新春ワイド時代劇枠で過去の作品をリメイクした最初の事例となりました。

ストーリー

このドラマは、北大路欣也が宮本武蔵を演じ、彼が1990年に同枠で主演した『宮本武蔵』に続く、武蔵の生涯を描いた作品です。物語は、巌流島の決闘後から武蔵が亡くなるまでを追い、彼の剣豪としての生き様と、その後の人間としての成長を描いています。武蔵の人生における様々な試練や葛藤、そして剣の道を極める姿が、壮大なスケールで展開されます。

物語は以下の六部構成で展開します。

第一部「決闘!巌流島」
第二部「決闘!長崎異人剣」
第三部「武蔵危うし!柳生の陰謀」
第四部「武蔵、死の淵に立つ!」
第五部「必殺破魔の剣!柳生の陰謀を斬る」
第六部「終わりなき戦い剣聖逝く」

キャストとスタッフ

キャスト

北大路欣也が宮本武蔵役を演じ、彼の円熟した演技が光ります。共演には、有森也実、古手川祐子、萬田久子といった実力派女優たちが名を連ねています。また、宅麻伸が佐々木小次郎を演じるなど、豪華なキャスト陣がドラマを彩ります。

スタッフ

原作は小山勝清の「それからの武蔵」で、脚本は塙五郎が担当しました。音楽は横山菁児が手掛け、主題歌には小椋佳の「孤高の鷹」が用いられています。監督は、上杉尚祺、原田雄一、鈴木秀雄、斎藤光正が務めました。

作品の意義

この作品は、吉川英治の『宮本武蔵』と小山勝清の『それからの武蔵』の両方を映像化し、武蔵の生涯を深く掘り下げた点で、非常に意義深い作品と言えるでしょう。北大路欣也は、片岡千恵蔵、萬屋錦之介に続いて、この二つの作品を通して武蔵の半生を演じきった俳優となりました。また、2003年のNHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』で武蔵を演じた市川新之助（現・市川海老蔵）も、この作品と同様に巌流島以降の武蔵を演じています。

関連作品

この作品には、過去に月形龍之介主演の1964年版テレビドラマ『それからの武蔵』、萬屋錦之介主演の1981年版テレビドラマ『それからの武蔵』があります。これらの作品と合わせて視聴することで、宮本武蔵という人物像を多角的に捉えることができます。

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