横山菁児

横山菁児：多様なジャンルを手がけた作曲家

横山菁児（1935年3月17日 - 2017年7月8日）は、テレビドラマ、特撮、アニメーションなど、幅広いジャンルで活躍した日本の作曲家、編曲家です。広島県広島市で生まれ、音楽一家に育ちました。

生い立ちと音楽への目覚め

両親が教員という家庭環境で育ち、幼少期から音楽に親しんでいました。小学校時代にはオペラ歌手の藤原義江と大谷洌子の演奏会に感銘を受け、音楽家を志すようになります。中学時代には、進路指導で先生に歌手になりたいと伝えたところ、作曲家になることを勧められ、広島音楽高等学校に進学。その後、国立音楽大学に進み、作曲を本格的に学びました。

服部正との出会いと作曲家デビュー

大学時代には、作曲家の服部正に師事し、大きな影響を受けました。服部正の紹介で、ラジオドラマの作曲を手がけるようになり、その後、テレビドラマ『娘の四季』で作曲家として本格的にデビュー。NHKの作品『神台村騒動記』でテレビ音楽の初仕事を行い、以後、テレビの付随音楽を中心に活動しました。

幅広いジャンルでの活躍

横山菁児は、テレビドラマ、特撮、アニメーションなど、幅広いジャンルで音楽を手がけました。代表作としては、『超力戦隊オーレンジャー』、『聖闘士星矢』、『三国志』などがあります。特に『聖闘士星矢』の音楽は、海外でも非常に高い評価を受けており、彼の代表作として知られています。

音楽の特徴

横山菁児の音楽は、本格的なシンフォニック・サウンドが特徴です。壮大なオーケストラを駆使した重厚なサウンドは、作品に深みと感動を与えました。また、メロディアスで美しい旋律も彼の音楽の特徴であり、多くの人々の心に残る音楽を生み出しました。

人柄

『超力戦隊オーレンジャー』のサントラを海外で収録した際、自身が「横山です」と挨拶したところ、『聖闘士星矢』のファンである女性演者から喝采が沸き起こったというエピソードがあります。このエピソードからも、彼の音楽が多くの人々に愛されていることがわかります。

主な作品

テレビドラマ:
ライオン奥様劇場シリーズ
土曜ワイド劇場シリーズ
宮本武蔵
大忠臣蔵
織田信長
父子鷹
名奉行 遠山の金さん 第7シリーズ
江戸の用心棒II
徳川の女
赤穂浪士
特撮:
魔神バンダー
メガロマン
恐竜戦隊コセイドン
超人機メタルダー
特警ウインスペクター
超力戦隊オーレンジャー
アニメーション:
リボンの騎士
昆虫物語 新みなしごハッチ
超合体魔術ロボ ギンガイザー
宇宙海賊キャプテンハーロック
少年宮本武蔵 わんぱく二刀流
闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ
機甲艦隊ダイラガーXV
剛Q超児イッキマン
聖闘士星矢
まじかる☆タルるートくん
FUTURE WAR 198X年
浮浪雲
世界名作童話シリーズ ワ〜ォ!メルヘン王国
劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!
三国志
* ザナドゥ〜ドラゴンスレイヤー伝説〜

死去

2017年7月8日、肺炎のため広島県内の病院で死去。82歳でした。彼の音楽は、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

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