徳川圀斉

徳川圀斉（とくがわ くになり）は、明治45年（1912年）3月23日に生まれ、昭和61年（1986年）7月20日に没した、日本の実業家、園芸家です。華族の公爵であり、水戸徳川家の第14代当主として知られています。従四位の位階を有し、瓊山（けいざん）という号を用いていました。敬公（けいこう）という諡号も贈られています。

慶應義塾大学文学部を卒業後、圀斉は多岐にわたる分野で活躍しました。財団法人水府明徳会の会長として、水戸徳川家伝来の文化財の保存・研究に尽力しました。また、水戸市植物公園蘭科協会の初代会長として、蘭の研究と普及に貢献しました。さらに、常磐興業の社長として、地域経済の発展にも寄与しました。

家族構成

父：徳川圀順（第13代当主）
母：徳川英子
兄弟姉妹：
典子 - 香川敬男の妻
圀禎（1915年5月 - 1986年） - 陸軍少佐
圀秀 - 松平頼安の養子
圀弘 - 松平秋雄の養子
継母：徳川彰子 - 石野基道の四女
妻：頼子（1923年6月30日 - ?） - 浅野長武の長女
子女：
斉正
斉英

圀斉の家系は、水戸徳川家の流れを汲む名門であり、その一員として、日本の歴史と文化に深く関わってきました。彼の業績は、今日においても高く評価されています。

参考文献

霞会館諸家資料調査委員会 編『昭和新修華族家系大成』 下巻、霞会館、1984年4月10日。
『華族名簿』《昭和18年7月1日現在》華族会館、1943年10月30日。

もう一度検索