徳川家康 (1988年のテレビドラマ)

映画『徳川家康』の概要とあらすじ

『徳川家康』（とくがわいえやす）は、日本の歴史的な時代劇であり、1988年1月1日にTBS系列で放送されました。この作品は、TBSが制作する大型時代劇スペシャルの第2弾として位置付けられており、東映との共同制作が行われました。主要な製作陣には、著名な俳優たちが揃い踏みし、総制作費はなんと5億円に達しました。放送後も人気を博し、2004年にはビクターエンターテインメントからDVDが販売されています。

概要

この時代劇の中心人物が徳川家康（松方弘樹）であり、彼の生涯における重要な瞬間が描かれています。家康の成長を支えた豊臣秀吉（緒形拳）や織田信長（山城新伍）、家康の忠臣である石川数正（千葉真一）が、物語の核となっています。また、家康の周囲にいる美しい女性たち、たとえば瀬名姫・築山御前（十朱幸代）、お万の方（かたせ梨乃）、くに（立花理佐）等も物語に深く関わる要素となっています。

あらすじ

物語は、今川義元が織田信長に奇襲されて命を落とす桶狭間の戦いから始まります。その時、松平元康と名乗っていた家康は、今川軍の兵糧を運ぶ隊の指揮をとっていました。しかし、信長の勝利の知らせを耳にし、家康は愕然とします。その後、落ち武者狩りから逃れはしながら居城の岡崎城に帰ります。家康の妻、瀬名は農家の捨て子であるくにと出会い、彼女を家に連れ帰ることになります。

家康は、信長に対する復讐を考え駿府城に戻りますが、家臣たちに反対され、今川家からの独立を決意します。数正は瀬名と子供を岡崎に戻すための陰謀を巡らせ、やがて家康は信長と同盟を結ぶことに成功します。しかし、氏真は激怒し、瀬名を捕らえようとします。数正の巧妙な計略によって、瀬名と子供は無事に家康の元に戻り、家康は信長との同盟を結び、職を進めていきます。

甲斐の武田信玄との戦いも描かれ、最終的に武田軍は信玄の死により撤退します。信康は成長し、くにと密かに愛し合いますが、その愛は信長の耳に入ります。家康は信長の機嫌を損ねたくないとの思いから、申し開きを行い、一度は信長の怒りを鎮めることに成功します。

後には、武田勝頼が上洛の軍を興しますが、家康は信長からの支援を受けることになります。二人の連携により信長は長篠の戦いで勝利を収めるものの、家康は自身の戦い方に葛藤を抱きます。

信長の死を受け、家康はその後、秀吉との関係を深めることになりますが、権力争いは激化し、信康とくにの関係が再び波乱を生むことに。やがて、関ヶ原の戦いが起き、家康は三成と対峙します。劣勢からの逆転劇が繰り広げられ、家康は戦国の覇者としての地位を確立します。

最後に、家康の遺訓が紹介され、彼の哲学が崩壊した時代の中でどのように彼が生きたか、またその価値観が描かれ、幕を閉じます。

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