徳川彦左衛門

徳川彦左衛門のプロフィール

徳川彦左衛門（とくがわ ひこざえもん）は、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズにおける魅力的なキャラクターです。オリジナルの声優は永井一郎、リメイク版では麦人が務めています。また、実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』では西田敏行が演じています。

キャラクターの役割と背景

彦左衛門は、宇宙戦艦ヤマトの初代機関長であり、その豊かな体格や特徴的な白髪、白い眉、髭が印象的です。彼は長年の戦友である沖田十三と共に地球艦隊での戦いを支えてきた経験豊富な宇宙船機関士です。波動エンジンの管理を任され、ヤマトの心臓部とも言える機関室を担当しています。

第1作『ヤマト』の初めでは、第一艦橋で機関の遠隔操作・監視を担当していましたが、物語の進行に伴い、徐々に機関室へ移動させられました。彼は艦内最高齢の55歳で、部下からは「おやじさん」と慕われる面倒見の良い性格を持ち合わせています。しかし、地球に残した家族への強い望郷の念が彼の心を捉え、部下とのコミュニケーションに影響を与えることもありました。

物語の中での役割

「宇宙戦艦ヤマト」シリーズでは、彦左衛門は物語の重要な局面で活躍します。特に『さらば[[宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち]]』や『宇宙戦艦ヤマト2』では、古代たちの無謀な旅立ちに共鳴し、再び機関長としての任に復帰します。彼は戦闘中に機関室の復旧指揮を執り、最期には致命傷を負いながらも「エンジン出力低下、しかし、航行に支障なし」と言い残し、命を捧げることになります。

『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』では、彼の遺徳を讃えた慰霊碑が設置され、息子の太助が訓練学校卒業を報告するシーンが描かれています。また、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』では息子が彼の写真と会話する場面が描かれ、家族の絆が表現されています。

リメイク版における変化

リメイク作品『宇宙戦艦ヤマト2199』では、彦左衛門の立場は三等宙佐に変更され、デザインも一新されています。年齢は62歳で、元々は退役予定でしたが沖田の頼みでヤマトの機関長に就任します。彼の人間関係や感情は細やかに描かれ、特に家族とのやり取りが彼のキャラクターをより深く印象付けています。

家族構成

彦左衛門には、長男の彦七と次男の太助が存在します。特に太助は『新たなる旅立ち』以降の物語で機関室勤務の乗組員として登場し、彼自身の成長が物語に反映されています。また、彦七には、妻の菊子と娘のアイ子がおり、彼は特に孫のアイ子を非常にかわいがっています。

彼のキャラクターは、ヤマトの偉大な旅の中での友情や家族愛、そして自己犠牲の精神を象徴する存在として、多くのファンに愛されています。彼の物語は、宇宙での冒険と人間ドラマが交錯する「宇宙戦艦ヤマト」シリーズにおいて、忘れられない要素の一つです。

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