徳永千帆子

徳永千帆子（とくなが ちほこ）氏は、1973年7月1日に生まれた日本の元アナウンサーです。その出身地は熊本県の県庁所在地である熊本市。地元の熊本県立済々黌高等学校で学びを深めた後、千葉大学教育学部に進学し、教育分野の知見を広げました。

大学卒業後、1998年にIBC岩手放送に入社し、アナウンサーとしての道を歩み始めました。IBC岩手放送在籍時には、テレビの生中継番組「エクスプレス中継リポーター」として現場からの情報を伝えたり、「まい土!平徳商店」といった番組に出演したりしました。また、ラジオ番組でも活躍し、「お日さまラジオ千帆子もかてて」や「ハッピートークさわやか新婚さん」といった親しみやすい番組を担当。岩手県の視聴者・リスナーにその声と人柄を届けました。

およそ5年間をIBC岩手放送で過ごした後、2003年に同局を退社。活動拠点を東京に移し、圭三プロダクションに所属してフリーランスのアナウンサーとして新たなキャリアを築きました。フリー期間中の具体的な番組担当履歴は詳らかではありませんが、この時期に培った経験は、その後のアナウンサー活動の幅を広げる礎となったことでしょう。

2005年からは、再び故郷である熊本県に戻り、KAB熊本朝日放送へ移籍しました。KABでは、報道から情報、バラエティまで多岐にわたるジャンルの番組を担当し、局の看板アナウンサーの一人として活躍しました。特に、土曜日の朝に放送されていたローカル情報番組「駅前TVサタブラ」では、2010年4月3日から2013年1月26日まで番組MCを務め、番組の「顔」として多くの視聴者に親しまれました。その他にも、報道番組「KABニューストレイン」では木曜日と金曜日のメインキャスターを担当し、正確な情報を伝える役割を担いました。過去には「ふるさと情報局」（2010年3月26日まで放送）や、ニュース、ミニ番組である「アナいち」などにも出演しました。

徳永千帆子氏は、地方局での地域密着型アナウンス経験と、東京でのフリーアナウンサーとしての幅広い活動経験を併せ持ち、ニュースから生活情報、エンターテイメントまで、硬質な内容から軟らかな話題まで幅広く対応できる柔軟性を持つアナウンサーとして評価されました。特にKAB時代は、地元熊本に根ざした活動を通じて、地域住民からの信頼を得ていきました。

2013年、自身のキャリアに大きな転機が訪れます。当時MCを務めていた「駅前TVサタブラ」の番組放送中に、結婚することを自身の言葉で発表しました。この結婚を機に、アナウンサーとしての公的な活動から身を引くことを決意し、KAB熊本朝日放送を退職しました。突然の発表は多くの視聴者を驚かせましたが、祝福の声も多く寄せられました。これにより、約15年にわたるアナウンサーとしてのキャリアに区切りをつけ、新たな人生へと進むこととなりました。

そのキャリアは、岩手、東京、熊本と場所を変えながら、常に「伝える」という仕事に向き合ってきた軌跡を示しています。特に熊本においては、「駅前TVサタブラ」のMCとして地域の朝を彩り、その明るいキャラクターと的確な進行で多くの人々に記憶されています。結婚を機にアナウンサー業からは離れましたが、その活動は多くの人々の心に残っています。

以下は、過去に担当した主な番組の一部です。

IBC岩手放送時代（テレビ）
エクスプレス中継リポーター
まい土!平徳商店
IBC岩手放送時代（ラジオ）
お日さまラジオ千帆子もかてて
ハッピートークさわやか新婚さん
KAB熊本朝日放送時代
ふるさと情報局（～2010年3月26日）
KABニューストレイン（メインキャスター、木曜・金曜）
駅前TVサタブラ（番組MC、2010年4月3日-2013年1月26日）
KABニュース
アナいち

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