熊本朝日放送

熊本朝日放送株式会社 (KAB)

熊本朝日放送株式会社（KAB）は、熊本県を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者です。略称はKABで、コールサインはJOZI-DTV。この放送局は、民間テレビ局の中で熊本県における4番目の開局であり、九州地方のテレビ朝日系列の中では3番目の局誕生となりました。

概要

KABは、1989年10月1日に開局し、以来さまざまな地域情報を発信しています。局のキャラクター「ケービィー」は開局15周年を迎えた2004年から採用されており、キャッチコピーは「Look」から「GO×GO25th KAB」に変更されました。放送設備については、主要な送信所と中継局を日本テレビ系列の熊本県民テレビと共同使用しています。なお、KABは熊本県内の民放局の中で唯一、ロゴマークを変更していない特徴があります。

本社と支社

本社は熊本市西区二本木に位置しており、2005年に旧社屋から現在の施設へと移転しました。東京、大阪、福岡には支社が設置され、地域に密着した情報発信を行っています。

沿革

KABの設立は1984年に遡ります。民間テレビ局第4波としての周波数が割り当てられ、1986年からの調整会議を経て1988年に会社設立の運びとなります。開局時は、「熊本でテレビ朝日系列であることを明確にする」という意図から、社名に「朝日」が含まれました。1995年からは旧社屋の移転を進め、2005年に新社屋での放送を開始しました。この移転はKABにとって「第二の開局」とも言われています。

放送内容と番組構成

KABでは、自社制作の番組だけでなく、テレビ朝日の番組も数多く放送されています。主な自社制作番組には、KABニュースやKABウェザーライン、ミニ情報番組の「くまパワ+」などがあります。他にも人気のローカル番組やスポーツ中継を行い、熊本の地域密着型情報を継続的に提供します。特に地元ローカルタレントを起用した番組運営が特徴的です。

中継局と地域への影響

KABは69の中継局を有し、アナログからデジタルへの移行を果たしました。特に2011年にアナログ放送が終了した際は、地域内でのデジタル放送への移行が重要課題となりました。KABは全国的にも珍しい越境的なネットワークを形成し、県外のケーブルテレビでも再送信が行われています。

不祥事と現状

2020年には、社員による横領事件が発覚し、職員が懲戒解雇されるなどの不祥事も報告されています。しかし、KABはニュース制作において高い専門性を持ち続け、地域の情報を的確に伝える役割を担っています。

結論

熊本朝日放送は地域のメディアとして、最新の情報を提供するだけでなく、地域密着の番組運営を行ってきました。今後も熊本県における情報の中核として、地元のニーズに応える姿勢を貫いていくことでしょう。

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