徳田拳士

徳田拳士（とくだ けんし）

徳田拳士（1997年12月9日生まれ）は、山口県周南市出身の将棋棋士であり、小林健二九段に師事しています。彼は将棋棋士及び将棋女流棋士として、初めて山口県からのプロ棋士となった人物でもあります。棋士番号は332で、山口県立徳山高等学校を卒業後、同志社大学を経て将棋界へ進出しました。

棋歴の始まり

将棋への興味は、5歳の頃に家族が指している姿を見たことから始まりました。その後、2006年の全国小学生倉敷王将戦低学年の部で全国制覇を果たし、将棋界でのキャリアが本格的に始まります。2009年には第34回小学生将棋名人戦で優勝し、中学1年生で奨励会に入会しました。

2018年4月、彼は三段リーグへの昇進を果たしました。三段リーグでは最初の7期で勝ち越しと負け越しを繰り返しましたが、8期目の2021年下期に成績が向上し、15勝3敗でプロ入りを決めました。プロ入り前年には新人王戦でも好成績を収め、他の強豪棋士に勝利するなど、徐々にその名を高めていきました。

プロ入り後の活躍

徳田は2022年にプロ棋士としてのデビューを果たします。デビュー年度には加古川青流戦で見事な成績を示し、決勝で齊藤優希三段を相手に2連勝を収め、一般棋戦初優勝を飾りました。また、王位戦予選でも久保利明、都成竜馬を破り、初参加にもかかわらずリーグ入りを果たしました。このリーグ戦では、タイトルホルダーである永瀬拓矢王座を攻略するなど、将来の期待が高まる活躍を見せるものの、最終的には2勝3敗でリーグに残留できませんでした。

人物とエピソード

将棋に対する思いについて問われた際、徳田は「すべての責任が自分にあるという点が非常に好き」と述べ、勝敗における達成感と厳しさについて語っています。プロ入り時には奨励会での厳しい12年間について振り返り、「楽しい思い出はあまりない」としつつも、将棋への思いを持ち続けることで奮闘したことを明かしました。また、彼の名前「拳士」は人気漫画『北斗の拳』に由来しているといいます。

趣味は釣りやスポーツ全般で、オフの時間を大切にしています。彼は将棋界でのさらなる成長を目指し、今後の活躍が期待される新星棋士です。彼の昇段履歴は次のようになります。

• - 2010年9月: 6級（奨励会入会）
• - 2017年10月15日: 三段（第63回奨励会三段リーグ戦から参戦）
• - 2022年4月1日: 四段（第70回奨励会三段リーグ成績2位）

また、彼は加古川青流戦にて1回の優勝を果たしています。彼の今後の成績や活動に注目が集まっています。

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