徳重駅 (名古屋市)

徳重駅について

徳重駅（とくしげえき）は愛知県名古屋市緑区乗鞍二丁目に位置し、名古屋市営地下鉄の桜通線の終着駅です。駅のイメージカラーは桜桃色で、駅番号はS21です。

駅の歴史

徳重駅の建設は2006年に始まり、桜通線の延伸区間として4.2キロメートルの終端に設けられました。工事は東西に区分された2つの工区に分かれ、各工区は異なる建設会社が担当しました。建設のスケジュールは何度か見直しが行われ、開業時期は予想より早まりました。仮称「徳重駅」としての計画は2010年5月に正式に決まり、2011年3月27日に開業を迎えました。

その後、2022年7月1日には駅の管轄が変更され、今では桜通線運転区が担当しています。

駅の構造

徳重駅は島式ホームを1面2線持つ地下駅です。このホームは、20メートルの車両6両編成に対応可能で、可動式ホーム柵も設けられています。駅は東海通の地下に位置し、徳重交差点の直下には徳重車庫があります。

改札口は2ヶ所あり、地上への出入口は2ヶ所の他、エレベーターも設置されています。また、ヒルズウォーク徳重ガーデンズへの連絡通路もあり、便利なアクセスを提供しています。駅周辺は傾斜地に位置しており、各出入口へのアプローチに多少の距離があります。ホーム構造は、乗車と降車のホームを分けた設計となっており、1番線に到着した電車は一度南側の引き上げ線に入り、時間を置いてから2番線に移動します。このポイントには、名古屋市交通局で初めてのダブルスリップスイッチが設置されています。

利用状況

2019年度のデータによると、徳重駅の年間乗車人員は約3,816,147人で、1日あたりの平均利用者数はおおよそ10,427人に達します。この数値は桜通線の単独駅の中でも桜山駅に次ぐ規模になります。開業以降の乗客数は年々増加しており、地域の交通の重要なハブとしての役割を果たしています。

駅周辺の環境

駅周辺は開業に合わせて整備が進み、テラス広場やバスターミナルが設置されています。過去には森林が広がっていた場所も開発が進み、地下鉄開通後はその姿が一変しました。また、徳重駅の北東には緑区が広がり、駅から約2キロ圏内には天白区、豊明市、東郷町などの地域が接しています。

周辺には、名古屋市交通局の徳重車庫や交通広場、ヒルズウォーク徳重ガーデンズ、ユメリア徳重などがあります。また、市役所や図書館、文化小劇場、アピタなど、多様な施設が存在し、地域の生活環境を支えています。

バス路線の接続

最寄りのバス停は地下鉄徳重駅で、名古屋市営バス、名鉄バス、ジェイアール東海バスが乗り入れています。これにより、地下鉄から天白区東部や豊明市へのスムーズな接続が実現しています。特に1番出入口に隣接したバスターミナルは利便性が高く、多数の系統が発着します。

名古屋市営バスでは、いくつかの系統があり、各のりば情報も明確に表示されています。名鉄バスやジェイアール東海バスも接続しており、地域への移動が非常に便利です。

その他の情報

徳重駅は名鉄犬山線の徳重・名古屋芸大駅と名称が類似しているため、区別が必要です。名古屋市交通局では、乗降履歴に「市地徳重」と表示され、かつてのトランパス対応カードでも同様の表示がされていました。さらに、駅では終了時に乗客の乗り過ごしを防止するため、注意喚起の放送が行われています。

このように、徳重駅は地域の交通の要所として、また市のインフラの一部として重要な役割を果たしています。

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